カウンセリングを生活の一部に。
カウンセラーのayakoです。
みなさんいかがお過ごしですか。
今日は「好きのエネルギー、誰に向けていますか?」のお話です。
好きという感情、必ずしもパートナーになり得る人だけに向けるものではなく、
いろんな相手に持つことができますよね。
例えば身近な例で言えば、家族。
親が子どもに対して、そしてもちろん子どもが親に対しても、
「好き」という感情は、さまざまな人間関係で生まれるものです。
よくカウンセリングや、知人との世間話でも出てくるのが、
「好きな人のことを考えていると、エネルギーが100%相手に向いてしまう」という状態。
好きという気持ちから、全てのエネルギーを相手のためだけに使ってしまうことがあります。
大切な人だからこそ、自分のエネルギーをその人のために使いたい。
そんな気持ちはとても自然なものですが、
それが健康的な「好き」の関係性かというと、少し違うかもしれません。
もし今、
「めちゃくちゃ好きな人がいる」
「もうこの人のことばかり考えている」
「頭から離れない」
そんな状態になっている方がいたら、ぜひ少し立ち止まってみませんか?
その「好き」のエネルギー、相手だけでなく、
あなた自身に向けてみるタイミングかもしれません。
たとえば恋愛中。
恋は盲目なんて言葉があるように、周りが見えなくなってしまうことがあります。
相手のためを思って、つい尽くしすぎてしまう。
その結果、眠れなくなったり、気持ちがザワザワしてしまう。
そんなときこそ、自分のエネルギーを自分に向けるサインなんです。
「自分を大切にする」
そんな視点を忘れないでいてください。
好きな気持ちを向けている相手。
家族のような身内を除けば、ほとんどが他人です。
他人を思い通りにコントロールするのは、想像以上にエネルギーがかかります。
「こうなったらいいな」
「こうしてほしいな」
そんな風に相手に期待する前に、今の現状を静かに見つめてみてください。
相手はこういう状況にある。
じゃあ、自分はどうしたいのか。
どんな気持ちでいたいのか。
そこに意識を向けていくと、少しずつ、自分自身にエネルギーが戻ってきます。
他人をコントロールすることはできない。
むしろ、「不可能」だと思っていた方が気が楽です。
その上で、
「相手がこうであるなら、自分はこの人とこれからも一緒にいたいのか」
「それでも、私はこの人のことを好きでいられるのか」
そんな風に自分に問いかけてみてください。
もし、その相手が自分の期待とは真逆の行動をとったとしたら?
そんなとき、どうやってその状況を受け入れるか。
どうやって自分の心を守るか。
ここをしっかり考えていくことで、バランスを取り戻すことができます。
立ち止まって、冷静に考えてみると、
「私はこの人に好きという気持ちを持たない方がいいのかもしれない」
「これは健康的な関係性じゃないな」
そんな気づきが生まれることもあります。
それはとても大切な気づきです。
もしそう感じたなら、
「その関係を卒業する」
そんな選択肢を考えてみてもいいと思います。
そして、そこから自分がどんな方向へ一歩を進めるか、
新しい視点を持ってみてください。
方法はいろいろあると思いますが、
私からほとんどの方にお伝えできる共通のことは、
「その相手だけが、自分の心の拠り所にならないようにする」
ということです。
ぜひ、お二人だけの関係にとどまらず、
三人、四人と、複数の人とつながりを持ってみてください。
人とのつながりを複数持つ。
居場所を複数持つ。
それを意識するだけでも、心の安定につながります。
この地球上には本当にたくさんの人たちがいます。
「自分とその好きな相手だけの世界」ではありません。
どうかそのことを忘れずに、
今感じている「好き」という気持ちや関係性を、
一度振り返ってみてください。
今日は「好きのエネルギー、誰に向けていますか?」のお話でした。
では、またお会いしましょう。
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