かなでピアノスクールのかなです。
「もっとメロディを歌わせて!」
ピアノを習っていると、よく先生にそう言われますよね。
でも、**“歌わせる”って何?どうすればいいの?**って思ったこと、ありませんか?
まず大事なのは、“感情を込めること”だけでは足りないということ。
メロディを歌わせる=音の流れやフレーズを、指で“息づかい”のように表現することなんです。
その第一歩としておすすめなのが、
実際にメロディを口で歌ってみること。
歌ってみると、
**「どこが高くなるか」「どこでフレーズを区切りたくなるか」**が自然にわかってきます。
それをピアノで再現してみる。
これが大事。
たとえば、スラーの終わりで少し音を抜くとか、
強く歌いたいところでは少しテンポを前に出すとか。
これらは、すべて**「自分の中の自然な呼吸の感覚」を鍵盤にのせる作業**です。
メロディは“横の流れ”を感じることが命。
縦ではなく、流れるように、まるで言葉を語るように。
さらに、和音の中でも一番上の音を少し目立たせるなど、
メロディと伴奏のバランスにも気を配ることが重要です。
ここまでできると、「メロディが歌っている」と言える状態になります。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、
**まずは“自分で歌う → 弾いてみる”**だけで大丈夫。
それだけで、演奏の空気感がぐっと変わります。
ピアノがただの音から、感情のこもった語りかけのような響きに変わる瞬間、
それを感じられると、きっと楽しくなりますよ。
また明日も、ひとつだけ大事なコツをお届けしますね。
いつも読んでくださって、ありがとうございます。
かな
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