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カウンセリングを生活の一部に。
カウンセラーのayakoです。
みなさんいかがお過ごしですか。
今日は「シンパシーをエンパシーに変えるには?」のお話です。
日々、カウンセリングをしている中で、相手の気持ちに共感するという場面、とても多くあります。
みなさんの場合でも、相手に共感する場面——仕事の場だったり、お友達とのやりとりなど、
人とコミュニケーションが発生している場面にとても多くあるかと思います。
この「共感」には、大きく分けて2つの種類があります。
それが、シンパシーとエンパシーです。
日本語ではどちらも「共感」と訳されますが、実はその質は異なります。
シンパシーは、「かわいそうだな」「気の毒だな」と、相手の気持ちに寄り添いつつも、
どこか“同情的な目線”になっている状態です。
相手に寄り添いながらも、自分の気持ちや立場は変えていないというのが、シンパシーです。
一方で、エンパシーというのは、相手の世界に入り込んで、
「あなたはそう感じているんですね」と、相手の立場を尊重しながら、
心の動きを理解しようとするような姿勢です。
ただ寄り添うというより、相手の世界に少し踏み込んで、
自分の気持ちや状態も、相手と重ね合わせていくような関わりです。
では、どうしたらこのシンパシーをエンパシーに変えていけるのでしょうか。
時と場合によっては、「もっと寄り添いを強めたい」「相手のために何かしたい」
という気持ちがあるときに、シンパシーからエンパシーに移行していけるといいかと思います。
私の場合は、自分がどう感じたかよりも、
「相手がどう感じているか」というところに意識的に耳を傾けることが第一歩だと思っています。
相手の話を聞きながら、
「それは辛かったですよね」
「私には全部はわからないかもしれませんが、あなたにとって大きな出来事だったんですね」
といったように、アドバイスではなく、“理解しようとする姿勢”を持つこと。
これがエンパシーへの入り口になると思います。
みなさんの中でも、ただ共感するだけでなく、
「相手の気持ちをより深く汲み取りたいな」と感じるときには、
この「シンパシーからエンパシー」へと意識を向けてみましょう。
「相手がどう感じているか」という視点に深く耳を傾けてみること。
それだけで、関係性は少しずつ変わっていくかもしれません。
今日は「シンパシーをエンパシーに変えるには?」のお話でした。
では、またお会いしましょう。
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