受験生の方は、日々悩みながら試行しながら学習方法を見つけ、来るべき入試を突破し栄冠を勝ち取るべく努力されていることと思います。
私も微力ながら、お力になるべくオンライン家庭教師としてご支援させていただいています。
思えば、大学職員として長く勤めましたが、社会の在り方も人の在り方も引いては季節や環境の在り方も日々変化し、「移ろい」というものを感じつつ未来に対して静観しています。
さて、辛気臭い話はここまで。
つねひごろ解けきれない問題集や参考書とにらめっこされている中で、息抜きの一つにでもしていただこうと大学職員時代のよもやま話をご紹介しようと考えました。
私感が含まれますが、嘘や作り話ではありませんので、そんなもんかレベルで流し読みしてください。
大学職員は大学を支える黒子的存在
黒子(くろこ)というのは、歌舞伎などの舞台で演じる俳優のお手伝いなどする人をいいますが、大学職員はまさに黒子や裏方さんと言って差し支えないでしょう。
大学職員は大学を支えるアドミニストレーターとかいつごろからでしょうか、そんなカッコイイことを言い出す向きもありますが、大学職員は表舞台に立つ存在ではない、あくまでも教員(先生方)と学生を地道に支える、ご支援することが本分であると言い切ることができます。
先生方は、教育・研究に忙しいですから、例えば学部のカリキュラムを検討される際には十分に練り上げた資料をお出しする、つまりきちんとしたお膳を作って準備する、その上で議論し、検討いただく場を設えることが職員の仕事の一つとなります。
学生は、未来への希望や目標をしっかりと持っている反面、さまざまな悩みを抱えている場合も多いです。学生の話に耳を傾ける、その上でアドバイスとなる点を伝えるというようないわゆるコーチングを通じた支援も職員の仕事となります。
卒業式で来てくれたのは、男子?女子?
学部という組織にいると4月入学式に始まって、翌年3月の卒業式まで学年暦に沿って仕事を進めることになり、窓の外に流れる季節の移ろいを感じながら学内の行事を意識することも多いです。
男子も女子も学生には、教学・学生生活の側面から等しく支援をしてきたのですが、学生から見える職員の姿には若干の違いがあったようです。
こんなことがありました。
理工系の学部に所属していた際、ある男子学生から相談を受けました。
理工系の学科では、成績データ重視の傾向があり、就職や進学する大学院についてもランキングで推薦を決められることがありました。
・自分は、〇〇学科で1位のランキングであると研究室の教授や就職担当の教員から聞いている。
・挑戦したい大学院があり、ランキング1位という証明書が必要でどうしても発行して欲しい。
慣例的な面がまだまだ色濃くあった時分ですので、個別の証明書発行は難しいと感じましたが、学生の熱意を感じ、最終的には学部長を説得して証明書を渡しました。
国立の最難関大学大学院を受験し、結果としては学生の思いはかなわなかったのですが、自分の実力が分かった、いい経験をしたと深く感謝の意を伝えに来ました。
その後、卒業式の日、その学生はわざわざ礼を伝えに来てくれましたが、お役に立てたことを今でも誇りに思っています。
差別の意識は全くありませんが、卒業式に礼を言ってくれる学生は男子ばかりで、女子学生は職員に対してはクールであったような印象が残っています。
再度申しますが、差別の意識は毛頭ありません。
字数が1500字を超えましたので、その1はこの辺で終わるとして、つづきをその2に預けたいと思います。
テーマとしてさまざまに予定していますので、またよもやま話を綴ろうと思います。
受験生の方、少しは息抜きになったでしょうか。
大学で働くこともいろいろとドラマチックなことがあり、今から振り返ってみると少し感傷的にもなる思い出です。
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