Thumbnail Image

「魔境」にハマるとどうなるのか?②「意味づけ」分析の世界は「魔」になる

Yuki.Kyoto

◆「意味づけ」分析の世界は「魔」になる。

 

ここからが今日の本題です。

 

「学んだ教え」や「得た気づき」そのものが、逆に「私の正しさ」「私の成長」へとすり替わってしまう段階があります。

心の作用による「とらわれ」です。

 

知識や技、学びが深まると、心がこれまで味わったことのない境地や理解に触れます。

それを「特別な力」と思ったり、

 

内観が進むと、

「自分にはこういう劣等感がある」

「心の奥底に、孤独や見放しの傷がある。」

そして、人を見ては

「鏡」のあの人の中には、こういうものがある、だから・・・・

 

 

ラベルを貼りすぎると、かえって現実をありのままに見る力が鈍ります。

それが「魔境にとらわれている状態」です。

仏教ではこれを「見取我(けんしゅが)」や「慢」とも呼び、

智慧でなく、「思考の枠」にとらわれた状態

と解説されます。

 

それにとらわれていたとしても、そこは

「修行がここまで進んできた証」

でもあるとも言えるんじゃないでしょうか。

 

とらわれに落ちることもまた道の一部。私たちは「言葉」から逃げる事は出来ない。

それなら、「思考の枠にとらわれたな」と気づく。

この繰り返しでいいんじゃないでしょうか。

 

 

 

英語が堪能な人を見ると、「あんな風に話せたらいいのにな」と思いますよね。

私がまだ学生の頃、こんな経験があるんです。

世界中から集まった学生がひと夏、イギリスのブライトンの大学寮で過ごす機会がありました。

勿論、英語がスラスラ話せる人もいれば、まだほとんど話せない学生もいました。

 

しばらく一緒に暮らすうちに、人間関係が出来てきました。

そこで気づいたことがあったんです。それは、若かった私にとって、

初めての大きな気づきで、語学よりも留学で得た一番大きな経験でした。

 

 

それは、「言葉は、道具である」という事。

「使うもの」だという事です。

 

まだ英語に慣れていない、ある生徒がいました。

スラスラと話せる生徒がたくさんいる中で、しばらくすると、なぜか彼女の周りに人が自然と寄ってくるようになりました。

 

私は堪能に話せると友達が出来るんだろうと思っていたので、不思議に思ったわけです。

ペラペラと話せる人ではなく、なぜ彼女なんだろうか?

その違いは何だろうと考えたわけです。

 

それが、「言葉は、道具である」という事です。

狡猾に話す表面的な言葉ではなく、その人が

「何を話すのか」つまり、「口から何がでているのか」

それが大切だったことが、やっとわかったんです。

 

 

??????

国が違えば、それだけの数の「当たり前」の価値観の数があって当然。

誰一人として同じ顔はないなら、それだけの数の「当たり前」があって当然。

 

「何言ってんの?」と思われるかもしれません。

でもその「当たり前」で、私たちは争っているんです。

 

「観念」とは、

自分の生い立ちの背景によって、自分が影響で作って来た「ものさし」。

だれもが「私の当たり前」のベースの中で、その「私に正しさ」に、疑問も持たないで生きています。

 

 

「だって普通は・・・」って言いません?

それって「誰」にとっての普通ですか?

私たちの中にある「思い込み」に気づかずに、それに動かされて生きているんです。

 

 

毎日に忙殺される毎日の中で、私たちは自分というパソコンにどんなアプリケーションが入っているのかに気づく時間もない。

「なんで、こんな忙しくて、くたくたになる毎日を繰り返して、生きる事になっているのか?」

「なぜ」

そんな疑問を持つ時間さえないことに気づいていない。

 

                   

 

「思考の枠の囚われ」の外に出る。

 

それは、

下肚(したばら)にある「下丹田(力)」、正中線中心にある「中丹田(魂)」、そして額にある「上丹田(あの世につながる精神)」

 

これら3点は繋がっています。

お互いを監視し合っています。

 

 

「真実を見極める眼」は、まずは「胆力」。

そして不可欠なのが、「心を一点に止める力」。

この両方が整うと、運と縁は自然に集まってきます。

 

いつも読んで頂き、ありがとうございます。
カフェの氣功レッスンは、バージョンアップしています。

呼吸法や瞑想に入る意識になる・・・それは基本です。
目覚めに必要なのは、「自分を理解し、統合し手放すこと」
レッスンには、初めに「問答」の時間があります。

気になる方は、レッスン内容を覗いて「単発お試しレッスン」で体験する事ができます。

 

 

Added to Saved

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

Comments (0)

Login to Comment Log in »
Recommend ribbon

from:

in:

Categorie insegnate

Language Fluency

Giapponese   Madrelingua
Inglese   Sufficiente

Le rubriche di Yuki.Kyoto più lette

« Tutte le rubriche
Got a question? Click to Chat