日本語・韓国語講師の Hayoung_Eiko です ^ ^
皆さんは韓国語で「痛い」と言いたい時、
どんな単語を思い浮かべますか?
おそらく一番有名なのは、
아프다(痛い)
ではないでしょうか。
머리가 아파요.
(頭が痛いです。)
배가 아파요.
(お腹が痛いです。)
韓国語を勉強し始めると、まず最初に出会う「痛い」です。
でも実は、
韓国語には「痛い」を表す言葉がたくさんあります。
そして面白いのは、ただ「痛い」と言うのではなく、
どんなふうに痛いのか
を表す言葉がとても豊富なことです。
今日はそんな韓国語の「痛い」の世界を、
少し覗いてみましょう。
まずは基本の 아프다。
病気やケガ、体調不良など、
幅広い場面で使える万能な表現です。
어제부터 목이 아파요.
(昨日から喉が痛いです。)
허리가 아파서 병원에 갔어요.
(腰が痛くて病院に行きました。)
迷った時は、この単語を使えばまず間違いありません。
一方で、
傷に消毒液を塗った時のようなピリッとした刺激には、
따끔하다/따끔거리다
を使います。
상처에 소독약을 바르니까 따끔거렸어요.
(傷に消毒液を塗ったらピリッとしました。)
모기에 물린 곳이 계속 따끔거려요.
(蚊に刺されたところがずっとチクチクします。)
そして病院で注射を打つ時にもよく使われます。
잠깐 따끔할 거예요.
(少しチクッとしますよ。)
日本語の「チクッとしますよ」とほとんど同じ感覚です。
似ているようで少し違うのが、
따갑다。
こちらはヒリヒリする感覚です。
햇볕에 너무 오래 있었더니 피부가 따가워요.
(日差しを浴びすぎて肌がヒリヒリします。)
상처에 물이 닿아서 따가웠어요.
(傷に水が触れてヒリヒリしました。)
夏の日焼けを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。
歯が痛い時や頭痛の時によく使われるのが、
욱신거리다。
ズキズキと脈打つような痛みです。
사랑니가 욱신거려서 잠을 못 잤어요.
(親知らずがズキズキして眠れませんでした。)
비가 오려고 하면 머리가 욱신거려요.
(雨が降りそうになると頭がズキズキします。)
また、ワクチン接種の後などにもよく使われます。
주사 맞은 곳이 욱신거려요.
(注射したところがズキズキします。)
さらに、
肩や腰、関節などが重く響くように痛む時には、
쑤시다。
어제 운동을 너무 했더니 온몸이 쑤셔요.
(昨日運動をしすぎて全身が痛いです。)
무릎이 쑤셔서 계단 오르기가 힘들어요.
(膝がズーンと痛くて階段を上るのが大変です。)
そして、
熱を持ったようなヒリヒリ感には、
화끈거리다。
매운 음식을 먹었더니 입안이 화끈거려요.
(辛いものを食べたら口の中がヒリヒリします。)
얼굴이 화끈거릴 정도로 부끄러웠어요.
(顔が熱くなるほど恥ずかしかったです。)
こうして並べてみると、
韓国語には本当にたくさんの「痛い」があります。
チクッとする。
ヒリヒリする。
ズキズキする。
ズーンと響く。
どれも同じ「痛い」ですが、
感じていることは少しずつ違います。
韓国語を勉強し始めた頃の私は、
単純に「痛い」の種類が多いのだと思っていました。
でも今は、
少し違う気がしています。
韓国語は、
ただ「痛い」と伝えるだけの言葉ではなく、
その痛みをできるだけそのまま
相手に届けようとする言葉なのかもしれません。
チクッとしたのか。
ヒリヒリしたのか。
ズキズキしたのか。
ズーンと重く響くのか。
ほんの少しの違いのように見えても、
そこにはその人が感じている感覚がそのまま表れています。
考えてみれば、
私たちの日常も同じです。
疲れた。
つらい。
しんどい。
一言でそう言っていても、
その中身は人によってまったく違います。
少し休めば元気になれる疲れもあれば、
言葉にするのが難しいほど深い疲れもあります。
体の痛みだけではなく、
心の痛みもきっと同じでしょう。
少し傷ついた日。
胸がチクッとした日。
ヒリヒリとした思いが残った日。
言葉にできないまま、
重たい気持ちだけが残った日。
痛みには、
それぞれ違う形があります。
だから私たちは、
誰かの「痛い」という言葉を聞いた時、
その一言だけで分かったつもりにならず、
もう少しだけ耳を傾けることが大切なのかもしれません。
その痛みは、
どんな痛みなのだろう。
どんな気持ちだったのだろう。
そんなふうに想像してみるだけで、
相手との距離は少し近づくのかもしれません。
次に韓国語で「痛い」という言葉を聞いた時は、
ぜひその前後にも耳を傾けてみてください。
そこには、
辞書には載っていない、その人だけの感覚が
そっと息づいています。
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