日本語・韓国語講師の Hayoung_Eiko です。^^
日本語を学ぶ生徒さんたちと話していると、
よくこんな言葉をいただきます。
「日本人は、本当に気遣いが上手ですね。」
「空気を読む文化が素敵です。」
最初は少し照れくさかったのですが、
その言葉を聞くたびに、
日本では当たり前だと思っていたことが、
海外の方から見ると「日本らしい魅力」
として映っているのだと気付かされます。
では、この「空気を読む」は、韓国語では何と言うのでしょうか。
今日は、日本人の魅力にもつながる韓国語をご紹介します。
韓国語では、こうした様子を
「분위기를 읽다(雰囲気を読む)」
と表現することもあるのですが、
「눈치가 있다」
といいます。
ここでいう 눈치 は、単なる「目つき」ではありません。
相手の表情や、その場の雰囲気を見ながら、
「今は何を言うべきかな。」
「今は黙っていた方がいいかな。」
そんなことを自然に感じ取り、行動できる力のことです。
だから 눈치가 있다 は、
「気が利く人。」
「空気が読める人。」
という褒め言葉になります。
さらに、
눈치가 빠르다 は、
「察しが早い。」
小さな変化にもすぐ気付ける人を表します。
反対に、
눈치가 없다 は、
「空気が読めない。」
韓国でも日常会話で本当によく耳にする表現です。
同じ 눈치 という言葉でも、
「ある」のか。
「ない」のか。
「早い」のか。
それだけで、人の印象は大きく変わるんですね。
韓国語は「何が足りないのか」まで表現する。
ここからが韓国語の面白いところです。
日本語では「ちょっと感じが悪いね。」で済ませる場面でも、
韓国語では何が足りないのかによって言葉が変わります。
礼儀が足りないなら 예의가 없다。
さらに厳しく「礼儀知らず」「生意気」と言うなら 싸가지가 없다。
精神的にまだ幼いなら 철없다。
言動や発想が子どもっぽいなら 유치하다。
同じように見える人の印象でも、
「何がそう感じさせるのか」まで言葉で表現するところに、
韓国語の面白さがあります。
韓国語を学ぶと、日本の良さも見えてくる。
韓国語を学び始めた頃の私は、
「韓国のことをもっと知りたい。」そんな気持ちでいっぱいでした。
でも、日本語を教えるようになった今は、それだけではありません。
生徒さんたちから、
「日本人の気遣いが好きです。」
「空気を読む文化が素敵です。」
そんな言葉をいただくたびに、
語学を通して日本の良さを
教えてもらっているような気持ちになります。
もちろん、気を遣いすぎて疲れてしまうこともあります。
それでも、
相手を思いやること。
場の空気を感じること。
言葉にしなくても、そっと配慮できること。
そんな日本人らしさを魅力だと言ってくださる方がいることは、
とてもうれしく、少し誇らしくも感じます。
外国語を学ぶことは、その国を知ること。
そして、自分の国をもう一度好きになることでもあるのかもしれません。
もし韓国ドラマで
눈치가 있다 や 눈치가 없다 という言葉を耳にしたら、
ぜひ今日の話を思い出してみてください。
きっと、その一言の奥にある文化まで見えてきて、
韓国語がもっと面白く感じられるはずです ^ ^
回應 (0)