日本語・韓国語講師の Hayoung_Eikoです ^ ^
韓国語を勉強していると、
「~しています」=「~고 있어요」
と覚えたはずなのに、
それだけではうまく説明できない場面に出会うことがあります。
たとえば、
「こちらへ向かっています」
「ワンピースを着ています」
「窓側の席に座っています」
日本語では、どれも自然に「~している」を使います。
ところが、韓国語で同じ場面を表そうとすると、
오고 있어요./왔어요./와 있어요.
입고 있어요./입었어요.
앉고 있어요./앉았어요./앉아 있어요.
と、いくつもの形が出てきます。
では、この違いは、一つずつ覚えるしかないのでしょうか。
私自身、韓国語を学ぶ側として迷うことがあり、
教える側としては、
どう整理すれば日本語話者に伝わりやすいのかを考えてきました。
そこで今回は、文法の形からではなく、
「動作が今、どこまで進んでいるか」
という視点から見てみたいと思います。
三つの場面で考える
01 動作の途中 ・・・・・・ まだ動いている
02 動作の完了 ・・・・・・ 動きが終わった
03 完了後の状態 ・・・・・ その結果が今も続いている
この三つを時間の流れに沿って並べると、
ばらばらに見えていた表現の間にも、一本の道筋が見えてきます。
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오다|来る
01 こちらへ移動している途中
민수 씨가 지금 이쪽으로 오고 있어요.
ミンスさんが今、こちらへ向かっています。
この時点では、まだ到着していません。
02 到着した
민수 씨가 왔어요.
ミンスさんが来ました。
「来る」という動作が、ここで完了します。
03 到着して、今もそこにいる
민수 씨는 벌써 와 있어요.
ミンスさんはもう来ています。
来る動作は終わり、到着した後の状態が続いています。
오고 있어요 ・・・・・・ こちらへ来る途中
왔어요 ・・・・・・・・ 到着した
와 있어요 ・・・・・・ 到着して、そこにいる
日本語では同じように「来ています」と言える場面でも、
韓国語では、移動のどの瞬間を見ているかによって形が変わります。
※ 待ち合わせ場所へ向かっている本人が
「今、向かっています」と伝えるなら、
지금 가고 있어요.
が自然です。
오다 は、話し手や基準となる人・場所のほうへ「来る」。
가다 は、今いる場所から別の場所へ「行く」。
移動をどちら側から見るかによって、選ぶ動詞も変わります。
実際の待ち合わせでは、こんなふうに使えます。
지금 가고 있어요.(今、向かっています)
거의 다 왔어요.(もうすぐ着きます/もう近くまで来ました)
벌써 와 있어요.(もう来ています)
지금・거의 다・벌써をフレーズと一緒に覚えておくと、
移動が今どこまで進んでいるのかも自然に伝えられます。
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입다|着る
ここで注目したいのが、입고 있어요です。
この形は、文脈によって
「着る途中」にも「身につけている状態」にもなります。
01 今、服を着ている途中
「今、何をしているの?」と聞かれて、
지금 옷을 입고 있어요.
今、服を着ているところです。
と答えたなら、服を着る動作の途中と受け取れます。
着替えの最中だとはっきり伝えるなら、
지금 옷 갈아입고 있어요.
今、着替えているところです。
と言うと、場面がより明確になります。
02 着替えが終わった
옷 다 입었어요.
もう着替え終わりました。
다 が加わることで、着る動作がすべて終わったことが伝わります。
また、その日の服装について、
오늘은 원피스 입었어요.
今日はワンピースを着ました。/今日はワンピースにしました。
と言うこともできます。
입었어요 が表すのは「着た」という完了です。
ただし、今の服装について話している場面なら、
現在もそのワンピースを着ていることまで自然に伝わります。
03 今、その服を身につけている
今の服装を尋ねる会話なら、
A:지금 뭐 입고 있어요?
今、何を着ていますか。
B:원피스 입고 있어요.
ワンピースを着ています。
こちらの 입고 있어요 は、着替えの途中ではありません。
着る動作は終わり、今はワンピースを身につけています。
※ 입고 있어요 だけでは、
「着る途中」なのか「着用している状態」なのかが一つに決まりません。
「何をしているの?」への答えなのか。
「何を着ているの?」への答えなのか。
前後の言葉と会話の場面が、意味をつかむ手がかりになります。
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앉다|座る
01 腰を下ろしている途中
앉고 있어요.
今、腰を下ろしているところです。
動作の途中を表すことはできますが、
「座る」という動きはほんの一瞬です。
そのため、日常会話で単に「座っています」と言いたいときに、
앉고 있어요 を使うことはあまりありません。
02 今、座った
지금 막 앉았어요.
今、ちょうど座ったところです。
막 を添えると、座る動作がたった今終わったことまで伝わります。
03 座った状態が続いている
창가 자리에 앉아 있어요.
窓側の席に座っています。
座る動作はすでに終わり、その後の状態が続いています。
앉고 있어요 ・・・・・・ 座る途中
앉았어요 ・・・・・・・・ 座った
앉아 있어요 ・・・・・・ 座った状態でいる
同じ 앉다 からできた表現でも、
切り取っている瞬間はそれぞれ違います。
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今回登場した 지금・거의 다・벌써・다・막 も、
動作がどこまで進んでいるのかを教えてくれる言葉です。
文法だけでなく、こうした小さな言葉も含めて、
実際の動きと一緒にフレーズで覚えてみるのもよいと思います。
同じ「今」を話していても、
動いている途中を見るのか。
動き終えた瞬間を見るのか。
その後に続く状態を見るのか。
文法は、正しい形を選ぶためだけのものではなく、
話し手が「どの瞬間に目を留めているのか」を映すものでもあります。
同じ場面を見ているはずなのに、
言語が変わると、切り取る瞬間も少し変わる。
そんな小さな違いに出会えることも、
ことばを学ぶ面白さの一つなのかもしれませんね ^ ^
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