高校時代、今でも忘れられない国語の先生がいます。
私が通っていたのは、ほとんど男子ばかりの工業高校でした。
その先生は、お寺の家の方で、背はそれほど高くなく、短い髪型が印象的な、ちょっと変わった先生でした。
厳しいけれど、決して厳しすぎない。
不思議とクラス全体がピシッとする、そんな先生でした。
特に忘れられないのが、漢字のテストです。
90点以上取れなければ、漢字ドリルの文字を何度も何度も書かされる。
これが本当に嫌で嫌で(笑)。
書くのが嫌だから、必死になって漢字を覚えました。
当時は、なんて厳しい先生なんやろうと思っていました。
ところが、社会に出てから、そのありがたさが分かったんです。
仕事でも日常生活でも、覚えた漢字が本当に役に立ちました。
周りから、よく漢字を知っているなと言われることもありました。
あの時、嫌々でも必死に覚えたことが、何十年も自分を助けてくれたんですね。
高校を卒業して50年以上。
今でも先生の顔を思い出せます。
こうして思い出していると、涙が出そうになります。
本当に、素晴らしい先生でした。
そして今、68歳になった私も、オンラインで初心者の方に教える立場になりました。
教え方はあの先生とは違うかもしれません。
でも、目指したいところは同じです。
レッスンが終わった時だけでなく、その後も役に立つものを持ち帰っていただきたい。
だから、できるだけ分かりやすい資料を用意し、ご自宅でもう一度練習できるようにしています。
何年かたった時に、あの先生に教えてもらってよかったな。
そう思っていただける先生に、私もなりたいと思っています。
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