日本語講師のKenです。JLPT対策の接続詞の解説を書きたいと思います。9回目の今回は、「言換【いい・かえ】」についてです。
1.言換の意味
前の事がらについて言【い】い換【か】える。
2.名称と種類
「 つまり 」、「 すなわち 」、「 要するに 」。
3.使われる接続詞名と使い方
1) つまり :語と語、句と句、文と文を結びます。
a)使い方: 前で述べた内容の、本質(だと思うこと)について述べます。やや、やわらかい言葉です。
b)具体例
a.彼は私の父の弟の息子、つまり、いとこです。
b.昨日徹夜で勉強した内容が全くテストに出なかった。つまり、無駄な努力をした。
c.日本人は今も昔も変わらない。つまり、水と安全はタダだと思っている。
2) すなわち :語と語、句と句、文と文を結びます。
a)使い方:また、前で述べた内容の意味を、分かりやすい言葉または短い言葉で言い換えるときに使います。かたい言葉。
b)具体例
a.中日のマスコットキャラクターすなわちドアラはいつも元気です。
b.彼はサラリーマンだ。すなわち会社で仕事をして給料をもらっている。
c.3割引とは、すなわち元の値段の30%の金額が定価から引かれているということです。
3) 要【よう】するに :文と文を接続します。
a)使い方:前で述べた長い、または分かりにくい内容を、短い言葉で分かりやすく言いたいときに使います。
b)具体例
a.彼は自分の都合ばかり優先して、他人の都合を考えない。要するに、自己中心的だ。
b.「一緒の墓に入ってくれ。」「要するに結婚してくれってこと?」
c.たまごには、たんぱく質やカルシウム、鉄分など、ビタミンCを除くほぼ全部の栄養素が含まれています。要するに「完全栄養食品」です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。Ken