Cafetalk Featured Tutor Interview

Lisa.K

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Lisa.K Tutor Interview

Q. Lisa先生こんにちは。どこから質問すればいいか迷ってしまいますが(笑)、初めにカフェトークの講師として活動される前の経歴についてお伺いしても宜しいでしょうか?それからアラフォーから英語を始めた!とプロフィールにありますが、きっかけはどういったものだったのでしょうか?

A. はい。こちらもどこからお話しいたしましょうかしらという状態でございますが。元々は大学でフランス文学を専攻いたしました。当時は現在と違いまして女性が理系の学部に進学というのはとても珍しいことでした。 女性が学ぶ学部と申しますと文学部家政学部教育学部音楽関係の学部といったものが主流でございました。 それで私はピアノを習っておりましたので音楽関係の学部に進学したかったのですが両親特に学費を出してくれる父がそれに強く反対いたしましてそれって多分音楽はとてつもなくお金がかかりますので反対したのでしょうが結局家政学部とか教育学部とには行きたくないのと英語は好きだけど英文学は嫌い国文学も嫌いで当時はフランソワーズ・サガンが好きでしたので白百合女子大学のフランス文学科に進みました。 入学してみてわかったのですがサガンはフランスの文学界では大した評価を得ていなくて結局大学時代にサガンをフランス語で読むということはなかったのです。皮肉なものです。そして当時の白百合には大学院が無かったので卒業後主に社会学者のジャン・フランソワ・サブレ氏のもとでフランス語の詩の勉強を約二年間いたしました。そして結婚して関西に移り住みすぐに息子を授かりましたので息子の幼稚園入園と同時にママ業をしながらベルリッツにフランス語を習いに通っておりました。
英語を始めたきっかけになったのはやはり音楽なのです。ママ業は本日は休業ですというわけにはゆきませんので夫の休日に息子の世話を頼み気晴らしに一人でクラシックのコンサートに行っておりました。そしてロシア人ピアニストアンドレイ・ガヴリーロフ氏のラ・カンパネラを聞いたのです。アンコールで弾いたのですが彼の奏でる表情豊かとでも言うのでしょうか情熱的なラ・カンパネラに魅入られてすっかりファンになってしまいました。「この人の奏でるラ・カンパネラが私の人生を大きく変えるきっかけになった」と申し上げても過言ではございません。人生何が起きるかわからないものです本当に。
当時はホールの裏手にあるドアのところでサインをしてくれる演奏家が結構いたのです。彼もその一人でした。サインを貰おうと並んでおりましたら前に並んでいたお嬢様が英語で彼に話しかけられたのです。そして楽しそうにお話しをしていらっしゃいました。でも私の順番が来ても話しかけられずでフランス語が通じるかと思い話してみたのですが全く通じず悲しかったのです。それで次の日には彼と話しをする為には英語を習えば良いんだと思いつきベルリッツと当時できたばかりだったNOVAに電話をしました。同じ価格で沢山レッスンが取れるNOVAの体験レッスンをその日に受けに行きそのまま入学してしまったのです。それで夫に何か口実を言わなければなりませんのでフランス語だとなかなか仕事を見つけられないし息子の勉強を見てやるにも英語ができた方が良いでしょとかなんとか言って貯金をはたいて通い始めました。 それまでフランス語一筋だった私ですので夫はすぐに飽きるだろうと思っていたらしいのですがどっぷりとハマッてしまいまして猛勉強の毎日が始まりました。自分でもなんでそうなったのかいまだにわからないのですがとにかくひたすら勉強しました。
そして阪神淡路大震災後ちょっとした夫のひと言で通訳になろうと思いまして通訳養成学校に通っておりました頃に小さな英会話学校からTOEIC対策講師として教えてくれないかという依頼がありそこから私の英会話講師としての道が始まりました。その後当時は隆盛を誇っておりましたYAMAHAの大人の英会話教室の講師となりその傍らフリーで通訳活動また芦屋市国際交流教会からの依頼で政府開発援助で毎年秋海技大学校にやってくるアジアからの研修生たちに日本の歴史文化生活習慣音楽等を教えておりました。研修生たちはフィリピンインドネシアベトナムから来ていまして最終的にはバングラデシュからの研修生も加わりました。勿論彼らは日本語が話せませんのですべて英語でのレクチャーでした。政府が選んでおりますので本国では勿論エリートなのですが英語力はまちまちでした。それに国によりまして英語教育の仕方が違っておりますしね。
一応教科書がございましたので最初に音読をしてもらって英語力をチェックしておりました。それでできるだけ難しい単語を使わず平易な英語で話すように努めました。ただこちらの言っていることはわかってもらえるのですが彼らの英語には色々なアクセント(訛り)が混じっておりますのであちらの言うことがわからず最初は四苦八苦したものです。でもとても楽しい経験でしたしアジアの人たちと英語で意思疎通を図るためにはどうしたら良いかということを考えるきっかけにもなりました。アジアをマーケティングの拠点とする企業が多い現在この経験を生かして英会話をお教えすることができるのは大きな強みと思っております。勿論通訳をする場合も英語圏の人だけとは限りませんでしたし近所に住んでいる人たちが英語圏の人だけではなくアジア圏の人だったりヨーロッパ語圏の人だったりしますからそのことも色々な国の人たちと英語を使って意思疎通する訓練になっております。

Q. Lisa先生といえば、独自のメソッドとして「Lisa.K式英会話習得術」が大人気ですが、これはどういった背景で開発されたのでしょうか?

A. これはNOVAが当初使っていた教材American Streamline を元にしたものです。ですからメソッドそのものは私が作ったものではなくOxford University Press (オックスフォード大学出版局)からきちんとしたTeacher’s Book が出ております。NOVA も最初はこの教材できちんとしたPractice をしてくれておりました。そして私はこのPractice を毎日繰り返すというあまり楽しくない練習をひたすらしておりましたらいつの間にかレベル・アップとやらをさせられてしまい気づけば一番上のクラスに居たということなのです。ただ私の名前を冠にしたこのコースはそのメソッドに沿ってレッスンするだけではなく私独自のロール・プレイ・スタイル音読そして次回のレッスンまでに教材を開かなくてもできてしまう簡単で効果的な練習の仕方等通称In-The-Bathtub Practice を組み合わせそして私独自のこじつけ文法説明つまり文法書には書いてあるけれど文法用語連発でなんだかよくわからない状態になっている文法を私自身が作り出して理解するにいたった覚え易い‘理屈’でお教えしております。前に何か一文字つけたくなるような説明をしていたりすることもございますがとてもわかり易いとご好評を頂戴いたしております。文法を理解することは文法用語を覚えることではございませんから。 そしてこれらはまさに私が英語を喋れるようになった方法でもあるのです。
先ほどあまり楽しくない練習と申し上げましたが実際にはそれを楽しくするにはどうするかと考えながら練習をしておりましてその過程において思いついた練習方法を皆様にお教えしている繰り返しになりますがつまりこうして私は英語が喋れるようになりましたをお教えしているだけなのです。

Q. 具体的にはどういった方法でレッスンは進むのでしょうか?

A. 最初の1~2回は教材がなくても大丈夫なのですが基本的には教材をご購入いただきます。全くの英会話初心者の方には Workbook のご購入もお勧めしております。そして最初のUnit 10 まではノロノロと亀の歩みをしていただき中学で習った文法や単語を思い出していただくこととなります。とにかく日本語と英語では音の出し方口のあけ方が違いますので発音サイトのご紹介或いは音声学サイトをご紹介して口のあけ方息の使い方等をお教えしつつとかく平坦になりがちな日本人英語からの脱却を目指して感情移入音読等をしていただきます。勿論簡単なすぐに使える表現も教材からだけではなくお教えすることとなります。

Q. Lisa.K先生には、たくさんのレッスンがありますが、初めての方はどちらのコースを申しこめばよろしいでしょうか?

A. プロフィール欄に書いておりますようにまず最初に必ずお勉強の仕方のご相談&ご希望コースの体験レッスンをご受講願っております。
レッスン開始にあたりましてはまずレベル・チェックをする必要があります。私独自の方法で最初はチャットをする感じでレベル・チェックをさせていただきご希望等をお伺いしつつ日本語で生徒様の今の英会話力がどの程度なのかを説明させていただいております。読解コースをお受けになりたい旨を事前に承っておりますときにはご希望コースの体験用の教材を予めお訳しいただきましてそれをレッスンまでにご返送いただき添削をしてご返却する形でどのコースをご受講になるのが一番その方に良いのかを説明させていただいておりますが勿論ご受講になるのは生徒様ですのでできるだけご希望に沿うコースをお取りいただくようしております。英会話の場合はどんなにお話しになれる方でも基本のPractice を使い体験レッスンをお受けいただくことになるのですがその方のレベルによって難易度を調整しております。
よくお話しになれる方でもこの基本のPractice で躓かれる方は結構いらっしゃいまして基礎的なものがいかに大切かということを認識していいただくべく説明もさせていただいております。

Q. 英語関連の人気ブログも持たれていますが、ご紹介お願いします!

A. 私は3つもブログを持っております。ブログを始めた当初は思いもかけなかったことでございますが。 まずは私をこのカフェトーク講師へと導く結果となった今は旧館と呼んでおります‘もう頑張らないばばぁ’の覚書。 2006年に病気で英会話講師そしてフリーの通訳業を辞めざるを得なくなりそしてその後海技大学校での仕事を継続するのも困難になってしまいました。苦労して築いたものをすべて失ってしまいまして落ち込みというよりひどい鬱状態になったときに始めたものです。
鬱状態になったときの治療法として日記を書くと良いというのを聞いたことがございました。結婚する前にいっときそういう状態になったことがございましてすでに経験済みの私当時日記を書いたことがございましたが自分中心の被害妄想のようなことばかり書いておりまして前向きとはほど遠かったことを思い出しました。それで家族と相談しましてブログを書くことにしたのです。
ノートに書く日記と違い不特定多数の人の目に触れるものですし書くからにはできるだけたくさんの方に読んでもらいたいまあこれは鬱の方ではなくてもブログを書く方の共通の気持ちと考えますが。そして病気によって体が思うように動かなくなっておりましたので毎日お布団から出て何かをするそしてそれを一年間毎日続けるということを目標としました。
これはその当時の私にとりましてはかなりしんどい作業となりましたがひょんなことから拙文を読みに来てくださる方が増えコメントも頂戴するようになりなんとか一年毎日書きその後昨年2月に新しいブログGeek なワタシを始めるまで最後はゆっくり更新になりましたが700も記事を書いてしまいました。おかげさまでばばぁのブログにはいまだにたくさんの方がいらしてくださっています。
そしてこの最初のばばぁブログを書いている途中いろんなことをネット上で調べておりましたらカフェトークをたまたま見つけたのです。そして講師としての仕事を得てから徐々に生徒様が増えてゆき鬱状態から抜け出すことができました。やはりWho knows what will happen? ですね。 新館と呼んでおりますGeek なワタシですが旧館を始めたいきさつがそういうことですのでタイトルが今の私に似合わないそしてあまりに記事があり過ぎて 自分で書いたことを探すのに自分のブログをググッていたりしました。それにカテゴリーの作り方も下手ですね。今見ますと。 それで気分を一新したいのともうちょっと軽い文章を書きたいそしてなんだか密かなファンが増えてしまったぷりことめぐという我が家の可愛いお嬢猫 の写真をもうちょっとUPしたいし動画もUPしたいで書き始めたものです。
Geek の英会話教室というカテゴリーを作ったのはプロフィールのHP欄でリンクしていますLisa.K の英語生活というブログがあまりに英語オタクっぽいので もっと初級の方に楽しんで読んでいただけるものをという気持ちからです。 実はLisa.K の英語生活は副教材として使用しております。 英会話のとき長々と文法の説明をしておりますと時間がもったいないと考えできるだけ予め該当する記事を読んでおいていただきまして文法の説明を簡潔にするのです。そしてお読みになっておわかりになりにくかった箇所を説明しております。

Q. これまで様々な場面で多くの国の方との交流があると思いますが、文化や言葉の違いで驚かれたエピソードなどはございますか?

A. そうですね。驚きにつきましてはもうブログにいっぱい書いておりますし若かりし頃からフランス人たちとの交流がありましたしその上現在居住しております地域にも外国人はいっぱい住んでおりますので慣れっこになってしまっております。寧ろ今ではトシのせいか若い日本人の方たちとの言葉遣い或いは考え方 の違い等に驚く毎日となっておりますので今特段に思いつくことはございませんね。ただコラムを書く欄がトップページにできましたので古いブログ記事や思い出したこと等を投稿してゆきたいと思っております。 先日もハロッズのヴィトンでの目撃談を載せました。

Q. 挫折せず続けることが難しいと言われる方も多い語学学習ですが、語学学習において重要なことはどういった事だと思われますか?

A. 色々な英会話学習法が飛び交う現代では自分に合った学習法を探すのがとても難しいことと思いますがご自身の思考回路はどういうものかを認識なさって情報に惑わされてあれこれ試さずとりあえずじっくりと取り組む姿勢が必要と考えております。印刷してあるから辞書が正しいネットに書いてあるから正しいネイティブが言うから正しいという思い込みは禁物です。

Q. 休みがとれているのかな?というほど、スケジュールいっぱいかと思いますが、お休みの時にはどういった事をされているのでしょうか?

A. お休みのときは大抵宿題添削をしたり英作文の課題作り読解コースの模範翻訳作成などに費やすことが多いですね。勿論ブログ Geek なワタシ の更新もしております。 後は夫と二人で一週間分の食料の買出しに行きます。そして時折映画を見に行くくらいです。まだ病後ですので出かけることが億劫なのと実は最近私は仕事オタクなのではないかと気づきました。好きなのですこの仕事が。 そして本当にヒマなときは滅多にないのですが家でだらだらして過ごしています。

Q. 最後にカフェトークの生徒の方にメッセージをお願いします!

A. 外国語を学ぶということは実はその国の文化も学ぶことに繋がります。きちんとした意思疎通を図る為には日本人としての誇りを失うことなく相手の文化を理解しようと努めることが必要となります。 When in Rome do as the Romans do. (郷に入っては郷に従え)なのですが相手に媚びたり迎合したりすることではありません。 とかく喋るということのみにこだわりがちなのですがまずは相手の言うことをじっくり聞きそれに対して的確に返事をし必要ならば自分の意見や意思をきちんと伝えるということがとても大切です。
相手の言っていることがわからない時にはわからない旨をはっきりと伝えることも必要です。 わからない知らないことが恥ずかしいのではなくわからない知らないということを隠したりいわんやわかったふり知ったふりをすることの方が恥ずかしいことと私は考えております。 そして何事に対しても自分なりのきちんとした考えをもつということも重要です。それには日本語できちんと考えていなければいくら難しい言葉を覚えていても表現することができません。
重要なのは母国語なのです。母国語で表現できないことをいくら外国語で言おうと思っても言えるわけがないのです。 自分に対してそれ相応の敬意を払ってもらおうとお考えになるのならその言語を母国語とする人ですら知らないような難しい言葉や文法を使おうとせずまずは丁寧且つ平易な言葉できちんと自分の意見が言えるように訓練しましょう。 それが多言語話者への近道です。

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Lisa.K


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