近くて遠い国
Воскресенье, 13 Декабрь 2020 r. 15:59
日本と韓国は、しばしば互いに「近くて遠い国」と形容されたりします。韓国語では、가깝고도 먼 나라[カカプコドモンナラ]と言います。ご近所さんとトラブルなくずっと仲良く付き合うのは、容易ではないようです。
韓国生活6年の大部分をソウルで過ごした私ですが、数ヶ月釜山で暮らしたことがあります。快晴の日には、海の真ん前にある自宅の窓からぼんやりと長崎対馬が見えました。ちょっと手を伸ばしたら今にも届きそうなのに、渡るにはパスポートを持って飛行機か船に乗らなければならないのです。異国での生活に疲れていた私は、「我が祖国よ~!!」と涙したものです(注:私は東北出身で、九州の人間ではございません^^;)。
そんな九州からとても近い釜山での生活。その近さに驚いたことは他にもあります。韓国の地上波テレビは割と早い時間に放送が終わってしまうのですが、放送時間が終わったとたんに怪奇現象が……テレビから日本語が聞こえてくるではありませんか~!実は、九州と釜山は近すぎて、日本のテレビ局の電波を受信してしまうのです。画面はほぼ砂嵐に近かったですが、長崎放送局の番組のようでした。韓国人夫も幼い頃、意味もわからず「ここまでは、●●の提供でお送りしました」というフレーズを真似ていたと言うのです(ちょっとカワイイ^^)。以前、長崎壱岐では友達のことを「チング」と言うという話も聞いたことがあります。韓国語で友達のことを친구[チング]と言います。
皆さんも釜山で暮らしてみるときっと、日本と韓国は「가깝고도 가까운 나라[カカプコドカカウンナラ](近くて近い国)」なんだなあと実感されるかも知れませんよ。
This column was published by the author in their personal capacity.
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