今日は、おすすめ読書本を紹介したいと思います。
①おすすめ読書本1冊目
近藤史恵さん
スーツケースの半分は
祥伝社文庫
フリマで見つけた青いスーツケースが旅する人の縁をつなぎます。
旅の先々でいろいろな人や出来事に巡り合い、また新しい持ち主に、引き継がれていきます。
そして最後に、一番最初の持ち主に戻っていく、あたたかく不思議な物語です。
②おすすめ読書本2冊目
海の見える理髪店
荻原浩さん
集英社文庫
丁寧に髪を整えてくれる理髪店の店主とその客が紡ぎ出す物語が印象的。
店主は客の主人公に話を沢山聞かせてくれます。
実は彼らは特別な深い絆でつながっているのですが、お互いその事を切り出すこともなく、少し大人っぽい雰囲気の漂う展開です。
③おすすめ読書本3冊目
純喫茶トルンカ
八木沢里志さん
徳間文庫
珈琲の美味しい静かな喫茶店が舞台。
昔懐かしいその場所が人と人とを結びつけます。
少し不思議な出会い方をした二人ですが、しだいに二人の心の距離が少しずつ近づいていきます。
物語全体にふとした優しい雰囲気が漂っている印象です。
④おすすめ読書本4冊目
彩雲国物語 青嵐にゆれる月草
雪乃紗衣さん
角川文庫
女性官吏として奮闘する主人公を見ていると読み手もその頑張り具合に触発され、読んでいるだけでポジティブに頑張ろうと思えてくるから不思議です。
文体もユニークでユーモラス。
読者層が幅広いと聞いた事がありますが納得。
【番外編 入試によく出るおすすめエッセイ】
さくらももこさん
①もものかんづめ
②たいのおかしら
③ももこの話
集英社文庫
ちびまるこちゃんの作者さんとして有名な方ですが文章も秀逸です。
着眼点と語り口のユーモラスな感じが独特の世界観を作り出しています。
彼女のエッセイは受験国語の題材としてもよく見かけます。