【回答例編】講師×生徒目線の先生の探し方(長文御免)

今週のテーマ: 「カルチャーショック」というのを経験したことはありますか?

Takayuki Charette

日英バイリンガル講師の スティーブン 孝之 シャレットです。

 

カルチャーショックとは少し違うかもしれませんが、先日「マイナポイント」のことをマイナー(minor)なポイント(point)のことだと思っていたら、マイナンバーカードのポイントの事だと分かり激しい怒り()とショックを受けました。と言うような、英語ネイティブが日本で暮らすと頻繁に遭遇する「和製英語」やレストランメニューに代表される「英語の使用例の間違い」の発見によるショックを挙げればキリがありません。最近は慣れてきたので、いちいち騒がなくなりましたが。機会があれば、このテーマはぜひ深堀りしてみたいと思います。

 

本日は、前回のコラム

【投稿例編】「教えてスティーブン!」アイデア箱の取り扱い説明書

 

にて、書いた投稿例

 

「先日、スティーブンチャンネル#004の中で、カフェトークの生徒としてフランス語を学び始めたいと、言っておられましたが、その後の経過はいかがでしょうか。実は私も英語を学び始めたところなので、先生探しや自宅学習の方法について色々と悩んでいます。漠然とした質問ですが、何かコメントもらえると嬉しいです。」

 

について

 

   先生探し ②   自宅学習について

2つに分けて答えてみたいと思います。

 

私はカフェトークの講師をしているので、講師側の事情や気持ちを多少なりとも理解しております。ですので、本日は、講師目線と生徒目線の両方を交えながら、この自分に問いかけた質問に回答してみたいと思います。これはあくまで、私の考えです。何が正解、不正解という話でもないかと思いますので、ひとつの参考例としてお読みいただければ幸いです。


   先生探しについて

 <前置き>私も先月からカフェトークの生徒として、ご縁があった講師の方のフランス語のレッスンの受講をしていましたが、休会されてしまったので、現在、新しい先生を探しているところです。講師の探し方ですが、いざ生徒の立場になってみると、講師のこういうところに着目するのだな・・・こういう探し方もあるのか・・・など色々と新鮮な発見がありました。

 

結論から先に言うと、一番問題になるのは「相性」だと思います。

やはり人間同士のことなので、合う、合わない、は必ず発生します。

ある生徒さんにとってはオーサムな先生が、他の生徒さんにとってはそうでない事は、全然珍しくもおかしい話でもないと思います。

求めているものと提供できるものが合致する、その中には、言葉や数値に置き換えるのは難しい・・・雰囲気や空気感、楽しい!と思える何らかの要素が関係しているのではないかと常々感じています。

 

また、講師にも指導領域に得意分野、反対にそうでない分野が存在して当然だと思います。例えば、発音指導に特化された先生、学習方法のアドバイスに長けた先生、文法の解説が得意な先生、フリートークを盛り上げるのが上手な先生・・・がいるように。

全ての指導領域が対応可能でそのレベルも5つ星!尚且つ、どんな生徒さんとも相性100%!!・・・と言う先生は、恐らく存在しないでしょう。

 

なので、私も含めてですが、講師は、プロフィールページやレッスンの構成・内容などで、自身のひととなりや得意とする指導領域、指導法について語ることが重要になってきます。

 

と言う訳で先生選びのポイント1点目は、基本過ぎてびっくりされるかと思いますが、プロフィールページやレッスンページをチェックすることだと思います。講師コラムやSNSで発信されている先生であれば、そこからも色々な情報を得ることができるかと思います。共感できる考えを持っている講師だったり、共通の趣味や趣向があったりすると、興味が湧きますよね。

 

「いや〜、とはいえ、それって自己(評価)PRでしょ。なんとでも言えるじゃないですか〜。実際の評価が気になります!」

 

と思われた方、これも、自然なことだと思います。

 

では、2点目。

講師側発信だけではない部分で何に着目するか、これも講師を経験している身からお答えしてみたいと思います。

 

<生徒数?レッスン数?>

生徒数やレッスン数の多い講師の方は、それだけ経験が豊富で、長期に渡り多くの生徒さんからの信頼を集めていると思います。しかし、反対にそれらが少ない講師の方は、そうでないか(もしくは、今後もその可能性がないか)と言うと、決してそうとは言い切れません。なぜなら、登録して日が浅い、レッスンの開講時間が少ない、まだ気づかれていない・・・などの色々な事情が考えられるからです。当然全ての講師は、皆、生徒数もレッスン数も0からのスタートです。私が先生を選ぶ際は、生徒数やレッスン数に関しては、目安にはしますが、正直そこまで重要視しないと思います。

 

<フィードバック?>

生徒さんが書いてくださるフィードバックを読んでみるもの良いかと思います。講師側ではなく、生徒さん側からの評価なので客観性がありますよね。しかし、FBが少ないからと言って、これがまた良くない事なのかというと、そうとも思えないのが「講師を経験しているからこそあるある」です。と言うのは、FBを書くのは生徒さんの任意によるものなので、良く書いてくださる生徒さんもいれば、超長期にわたってレッスンをしている生徒さんでも書かない生徒さんは沢山いらっしゃるからです。もちろん講師としてFBをもらうと嬉しい!ですが、書く書かないは、生徒さんの自由意志にお任せしていますので、私が講師を探す時には、もちろん参考にはすると思いますが、FBが少ないから選択肢から外すということはありません。

 

「じゃあ、具体的にどうやって〜探せばいいんじゃい!!」

 

と叫びたくなりますよね。
はい、私も同じ悩みを現在経験中ですので、その方法を考えてみました。講師検索やレッスン検索に関しては皆さん周知の機能かと思いますので、それ以外の方法をご紹介してみます。


1.
    カフェトークのオフィシャルカウンセラーに相談する
2.
    オーダーレッスンに投稿してみる
3.
    体験レッスンや、その講師の窓口となるレッスンを受講してみる
4.
    プチ勇気でオンラインスタンバイをエンジョイ!


1に関しては、私はまだ生徒として利用したことがないので、適当な事は申し上げられないのですが、おそらくカフェトークの運営の方が膨大なデータベースと長年の経験から貴重で有益な情報を提供されているかと思いますので、もしご存知でなければ、一度ぜひチェックしてみてください。


2に関しては、オーダーレッスンにエントリー(回答)する側の立場として、何度も経験があるので参考までにコメントすると、私の場合は、オーダーの内容に自分が応えられるスキルがあり、条件面でも合致するもののみを選んでエントリーしています。当てずっぽうではないですよ。例えば、英語を教えている先生は1000人以上いますので、全員のプロフィールページを確認するのは無謀もいいとこ・・・!自ら発信して、先生から直接ご提案頂ける!と言うのはなんとも便利なサービスだと感じます。こちらは、私も利用してみようかと検討中です。

 

3これも講師目線の意見ですが、講師もなるたけ生徒さんの立場になって、間口や入口を整えているかと思います。私の場合は、メッセージ(オフライン)での相談窓口の設置や、顔合わせのレッスン、また各レッスンに「体験」などを設けるなどして、気軽に初めのレッスンを受講してもらえるように心がけています。多くの講師の方も「体験」や導入口となるカウンセリングレッスン的なるものを提供されているかと思いますので、まずは、そういったところからアクセスしてみてはいかがでしょうか。講師の方によって、様々なポリシーを持っていらっしゃるかと思うので、事前にプロフィールページをしっかりとご覧頂くに越したことはないと思います。私も生徒の立場としての関心事の1番はやはり「どんな先生なのかが気になる!」に尽きます。個人的にはフィーリングが合うかどうかをとても重視しますので、気になった講師の方がいれば、まずは、その先生が案内されている方法でコンタクトを取ってみると思います。


4に関しては、「?」と思われた方も多いかと思いますが、実はオンラインスタンバイには独特の雰囲気があります。例えるなら・・・「旅先で出会う人との交流」といった感覚でしょうか。(私だけが感じているのかもしれませんが「今ちょうど時間が空いているし、レッスンできたらいいな〜」という時間を有効活用できる上、しかも選択肢が少ない!(スタンバイしている講師の数はそんなに多くないです。)←これは、いい意味でのメリットだと思います。気になっていた先生だけど、予約するにはちょっとハードルを感じていて・・・といった時にも良いチャンスですし、お、こんな先生がいるんだ!と言う発見もあるかと思います。私の場合だと、スタンバイをきっかけに、レッスンを継続して下さっている生徒さんも結構いらっしゃいます。

時には、思い立ったら即行動したくなる時がありますよね。

「オンラインレッスン」自体が初めての方には、スタンバイの受講でまず「オンラインレッスン」はどんなものなのか試してみると言うのも良いアイデアかもしれません。



と言う訳で、ここまでに取り立てて斬新なアイデアはありませんでしたが、最後に大事なことを補足させていただくと、本気で語学の習得を目指す方は、先生を探す前に、ぜひ、ご自身の目標をはっきりさせておきましょう。

ここがあやふやだと膨大な情報の渦に飲み込まれてしまい、レッスンを取れども、取れども「ん、あれ?私は結局何がしたいんだっけ・・・」とモチベーションの維持も難しくなってしまいます。

余談ですが、先日、カフェトーク歴が私より遥かに長い生徒さんが、流暢な英語を話されているので理由を聞いてみると、カフェトークを続けて英語がここまで話せるようになったとおっしゃるのを聞いて、とても嬉しくなりました。

 
一度目のレッスンで良い先生に出会えたらラッキーだと思いますが、そうでなかったとしても落ち込む必要は全くないと思います。Lets try again! また、カフェトークには様々な得意分野を持った先生が在籍されているので、一人に絞り込まず、複数の先生とレッスンをするという考えを持つのも、生徒さんによってはいい学習の方法につながる可能性もあります。

    の自宅学習のテーマについては、このコラムがあまりにも長くなり過ぎてしまったのでこちらのコラムの第三話にて書いてみようと思います。

 

ここまでの長文をお読み頂き、ありがとうございました。

末尾ながら、生徒の皆様が良い先生に出会えることを願っております。

 

Me too! (私もですが!)

 




スティーブン 孝之 シャレット

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

コメント (2)

ログインして、コメント投稿 ログイン »
  • Takayuki Charette

    コメントありがとうございます。 おっしゃる通りですね。いざ、生徒になってみると、こんなにも講師を選ぶのに忍耐力がいるものなのかとびっくりしている所です。笑 もっと気楽に行動に移したら良いのでしょうけどね。 Yes, I have the same feelings as you sometimes. Now I know what it feels like for the student when they are trying to find the right teacher. Sometimes you just have to take a chance and go for it! Still looking for the right French teacher! Thank you.

  • Yoshiko_y

    私もたまにレッスンを受講するのですが、色んな先生に色んなレッスンがあるので、プロフィールやレッスン詳細を読んで迷ってしまって結局レッスンリクエストせずに終わってしまうことがあります(笑)根気が必要ですね。良いフランス語の先生が見つかりますように!

Premium ribbon

出身国:

居住国:

教えるカテゴリ

講師の言語

英語   ネイティブ
日本語   ネイティブ
フランス語   カタコト

Takayuki Charette講師の人気コラム

  • 管楽器

    Thoughts of an Orchestral Conductor (Classical Music)

    ※英文の後に、和文もあります。(As you can tell from this video, I not only listen to classical music, but also wor...

    Takayuki Charette

    Takayuki Charette

    2
    6500
    2022年1月27日
  • 英語/英会話

    スティーブンの音環境が神!?な理由。防音室に加えてヘッドセットも導入!

    日英バイリンガル講師の、スティーブン 孝之 シャレットです。 カフェトークでは、英語の講師をメインにしており、すでに英語講師としての長いキャリアも積んでおりますが、私の本業は指揮者です。 その為、2...

    Takayuki Charette

    Takayuki Charette

    0
    5917
    2022年3月7日
  • 英語/英会話

    Sharing a message to the world “Thank you Cafetalk!!”

    日英バイリンガル講師の スティーブン 孝之 シャレットです。 私は、20年前に来日して以来、バイリンガルという事もあって、これまでに英語の個人レッスンのリクエストをたくさん頂いてきました。時代もあっ...

    Takayuki Charette

    Takayuki Charette

    0
    5848
    2022年3月14日
  • ピアノ

    指揮者って必要ないよね?

    日英バイリンガルの指揮者 スティーブン 孝之 シャレットです。恐らく指揮者の存在が本当に必要なの?と考えたことのある方は、多いのではないかと思います。分かりやすい例えで言うと、指揮者はサッカーチーム...

    Takayuki Charette

    Takayuki Charette

    0
    5652
    2022年2月15日
« 全講師コラム一覧へ戻る

お気軽にご質問ください!