わたしはおバカであることは何回かコラムで書いた。
あまりにも挫折体験を書くと心配されることも書いた。
では、今回は何で私が書き続けるのかについて話そう。
挫折体験を書く理由は大きく二つある。
一つ目は、同じような挫折をさせない予防薬として。
二つ目は、挫折したときの回復薬として。
まず、大前提としてどんな人にも挫折の時期は訪れる。
勝ち組に見えてもいつかは負ける日が来るだろうし、
はたまたそれまで我慢の日々だったのかもしれない。
「ここを歩くと躓く」
というのが先にわかっていたら避けて歩くことができる。
段差があったら歩くときに注意しないといけない。
私の場合、高校進学や大学進学で気持ちが途切れたときだった。
だから合格はゴールではないということを発信している。
もう一つは、もしあなたが挫折しても、
人生はそこで終わらないし、
這い上がることができるということを伝えたい。
深海魚も大学7年生も話が暗くなるときがあるが、最後は良い方向に向かっていく。
こういう話は挫折で底辺をさまよった人しか書けない。
ずっと成績が良かった人や頭の回転が速い人が書いても、
何の説得力もない。
勉強が好きになる。勉強が趣味になる。
それ自体は良いことかもしれないけど、そんな人は稀だ。
大半の人が嫌だけど勉強するのだ。
大半の人が嫌だけど勉強するのだ。
勉強が嫌な人に向かってそういう発信をしても全然響かないし、
どうすれば勉強が好きになるか趣味になるかが理解できない。
数学オリンピック出た先生が教え方上手いとは限らない。
数学挫折した人の方が面白さを伝えられるのではないだろうか。
それと同じでエリートには底辺層の悩みがわからない。
人生に挫折しても生きているから説得力があるのだろう。
講師時代、年齢が近かったからか、
受験生や浪人生によく相談された。
「先生、俺もうだめです」
と今にも泣きそうな顔で言ってくる。
私にはカウンセリングの経験も資格も全くないが、面談室で詳しく話を聞いた。
「模試が悪くて」
「友達が大学生活を楽しんでて」
そう、私が通ってきた道と同じなのだ。
私は生徒の話を全部聞いて、過去の体験談と今後の対処法を伝えた。
そんな大した話はしてないし、そういうキャラでもない。
それでも、生徒は話を終えると良い笑顔になってくれた。
こう書くと自慢か自己満足に捉える人がいるかもしれない。
でも、大きな理由は二つだけ。
予防薬と回復薬。
もし、あなたや周りの人が辛い状態のとき、
こんな変なコラム書いている挫折講師がいたな。
こんな人でも生きてるんだななんて思えば嬉しい。
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