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Cafetalk Tutor's Column

Toria 講師のコラム

夢や希望~カナダへの道③

2022年10月11日


海外に移住すること~カナダへの道①
何のため?~カナダへの道②


大学入学から単位取得が進まず
一般教養でもウダウダとしていたわたしが
総合職を目指すため、鬼のように単位取得に燃えた。
しかし、もうひとつ
わたしには、大きな目標があった。

大学の英語の授業の一環で、アメリカの大学で2週間研修プログラムというのがあった。
これに応募するには、条件が100単位取得済。
わたしが、このプログラムに応募しようと思った時点の保持単位
確か26単位ほどである・・・。

1年後の研修に行きたい!

1年で100単位取れるのか!?

自問自答しながらも、その時のわたしは
「もう!やるしかない( ੭•͈ω•͈)੭✧* ੈ♡‧₊˚」
それだけだった。

出来るか出来ないか、行けるか行けないかわからないけど
やろうと決めた!

会社での休み時間にレポートを書き
家では、家族が寝静まった後に深夜2時、3時まで
これまたレポート書き。
週末は大学で授業。
こんな日々を1年過ごし、取得した単位は通算98単位。

あと2単位足りない…(;'∀') でも、これで申請を出した。
申請書には、絞り出した決意の弁を書き綴り…
やるだけの事は、やった1997年・初夏
わたしはプログラム参加を勝ち取り、ロサンゼルス空港に立っていた。

仕事以外での、初めての海外。
夢と希望しかなかった。

いつかは、海外に・北米に出たい。
北米で生きていきたい…
そんな漠然とした夢の、入り口に立った気がした。

アメリカでの大学の授業は…はっきり言って
しんどかった\(。⊿°)/

わたしは何故か、たいして話せない割には
英語の読み書きはソコソコ出来たのと
仕事で少しばかり、北米様式に慣れていたせいか!?
割り振られたクラスが上級クラス。
そのクラスの授業は、あまりに内容が高度すぎて付いていけない…( ̄▽ ̄;)
内容が面白くない…(*`艸´)ウ

しかし、授業を離れると
大学の寮で友達と過ごす「アメリカンな時間」は
何もかもが、新鮮で楽しかった♪

ずっと、こんな楽しく過ごせたらいいのに~
北米に出たら、こんな時間が続くのではないか

そんな、エラい錯覚までし始めていた。

研修プログラムの後半~
アメリカ在住の、大学の先輩たちとの交流会なるものが開催された。

そこでは、大学を卒業し
アメリカ社会で頑張っている先輩たちに
日頃の生活や仕事の事などを聞く事が出来た。

友人たちは、世間話風な話題で盛り上がっていた。
…が、わたしは真剣に北米で生活や仕事を
今から目指す事が出来るのか。その可能性を、探りたかった。

わたしより、5歳上の女性の先輩は英語と中国語が堪能。
結婚して、アメリカに来たという。
彼女は大学時代
アメリカでの生活に憧れ、可能性を模索するもなかなか難しく
そんなタイミングで、たまたま同級生と結婚し、これまた
たまたまアメリカに渡ることになり、夢が叶ったと話してくれた。

さぞ、今は幸せなのだろうと思っていたら…

「北米で暮らすのは大変だよ。
留学とか、一時的に居る分にはまだ良いと思う。
でも、仕事をして、生活をして…ってすごい大変。
私は軽々しく勧められないな」

ショックだった・・・=͟͟͞͞( ‧̣̥̇

先輩だし…
「頑張って!」なんて言葉が出てくるんじゃないか~
そんな事さえ思っていたのが、完全裏返し。
でも、その先輩の言葉には重みがあり過ぎて
わたしは”現実を知った”気がした。
同時に、私の海外へ~北米へ~との夢や希望は
まさに、漠然としすぎて「現実味のない、夢や希望」である事を悟った。

一瞬にして、夢も希望も失った。

もう諦めよう、そう思う一方
そんなで諦めるのかよ!?と言う、自分も居て
わたしは、ますます「何のため」
大学で、こんなに苦労して学んでいるのかと悲しくなった…


サザンオールスターズ「希望の轍」(1990)

先輩の言葉は、私にとってはすごい一撃でした!
そうそう、甘くない!というのはわかっていたつもりだったけれど
私の理想や想像や妄想が
お花畑であった事を、はっきり!気づかせてもらった言葉でした。
一度は半ば諦めた、北米~そしてカナダへの道。
さぁ~、この後
わたしのキモチはどうやって、盛り返すのか~続きを読む

TORIA (o ̄∇ ̄)/

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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