これは私の言葉ではない。
大学の鐵道研究会で残念会をしたときに、
60歳の後輩が言っていたありがたい言葉である。
大学の経済学部には夜間主コースがあり、
社会人の方が大学生になることがあった。
60歳の新入会員は引率の先生と間違われることが多かったが、
あまり気にせず、ヲタク仲間と一緒にお酒を飲んでいた。
今はもう70歳を越えているが、現役で会計事務所を経営している。
過去のことを引きずっていた友達に向けて、
「過去は変えられねえからな!ガハハ」
と笑い飛ばした。
攻撃力60の後輩が言ったので、37の私が言うより重みがあった。
「過去は変えられねえ!」
その言葉は60歳の後輩の名台詞となり、
飲み会でのネタになった。
過去は変えられない。
私は大学7年生という身分が恥ずかしくて嫌だったが、
その言葉をネタにして発しているうちに気にしなくなった。
いくら過去を後悔しても今から過去を変えることはできないのだ。
後悔しても無理は無理。
仕方ないものは仕方ない。
今できることをやり続けるだけだ。
人生をやり直したいという人は多い。
何十年前に遡る気かはわからないが、
やり直せば今よりもっと良い人生になる、と思うのだろう。
私はそうは思わない。
ロマンがないと言われそうだが、
人生のどの点に遡ろうが、結局今の自分になると考える。
私はどれも同じ選択をするし、今の自分の人生に後悔はしていない。
だから私は過去に戻りたいとは思わない。
旧2ちゃんねるにこんな書き込みがあった。
『兄者は10年後にはきっと、
「せめて10年でいいから戻ってやり直したい」と思っているのだろう。
今、やり直せよ。未来を。
10年後か、20年後か、50年後から、戻ってきたんだよ。今。』
もし、自分が人生に後悔しているとしよう。
10年前に戻りたくなったとする。
それなら、上のような考え方はどうだろうか?
あなたは今から10年後のあなただ。
あなたは10年後にやり直しを決意して今に戻ってきた。
じゃ、今を頑張れよ。
10年後に同じ後悔をしたくないだろう?
過去を生きることはできない。
でも、今を精一杯生きることはできる。
過去は過去。今は今。
受験に落ちようが大学7年生だろうが、
後悔したって何も始まらない。
ひたすら前を向け。
歩き続けるしか選択肢はないのだ。
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