デジタルネイチャー

Makoto ATOZI

先日、VR、AR、メタ空間などの開発をしている方とお話しさせていただく機会をいただきました。

富山県滑川市のホタルイカミュージアムに設置されるVRアトラクションを開発したということで実際に体験させていただきました。

頭に装置を設置してメタ空間に入ると広がる3Dの海洋世界。手を差し伸べるとホタルイカが手の上で滑らかに動き回る。

8ビットの世界からPCに馴染んできた身としては、IAの進歩具合になんとも未知なるテクノロジーに不思議な気持ちになりました。

帰宅してからYouTubeで落合陽一の出演している動画を観る。

https://www.youtube.com/watch?v=j2TbvmXN_Y4

 

デジタルネイチャーという概念を知る。

デジタルという世界の中にある自然。それらが凄まじいスピードで進歩の道を辿っているのだと言います。毎年、進歩していたテクノロジーの歩みが、今や1分ごとに新しい技術が生まれているというスピード。

開発サイクルの速さがもはや人類の理解範囲を超えてしまっているのだそうです。

バカをバカにできる時代の終わり。

デジタル世界での格差。

旧勢力と新勢力の社会分断。

様々なことが予想され、実際に進行している2022年。

前出の開発者さんが使用しているソフトはUnreal Engine5というもので、なんとオープンソースとして無料で開放されています。

僕も早速ダウンロードしてチュートリアルを探ってみました。

なるほど、簡単なゲーム画面くらいであれば、ある程度のデジタル知識があればつくれそう。すごい時代。

仮想空間の割合、シェアが大きくなればなるほどに、リアルで体感のある世界の中の価値あるものはより高価な価値を持つようになるのでしょう。

デジタルに頼ってクリエイトを行う人々は時代のスピードに巻き込まれてしまうことでしょう。

昨日と今日でテクノロジーは別物のように進化している。

ならば自分はどうすればいいのかと、ここ数日考えていました。

焼き戻しのできないものは何か。デジタルでは容易に再現できないものは何か。

もしも僕らの生身の肉体にも価値ある世界があるとすればそれは何か。

きっと単純に考えるなら衣食住。これはデジタルでは代用ができない。

それでもパーフェクトフード完全食、裸の王様的ファッション、メタバース的資格の錯覚によるインテリアなどはさらなる進化があるのかもしれない。

詩は手書きで書こうと思うようになりました。

想いは生の声で伝えたいと思うようになりました。

新しい世界の中で、僕たちが大切にすべきものは何なのだろう。

イタリアのベネチアなどの本物の動画を見て、メタな3D空間を見ると、どちらが本物世界なのか錯覚が生まれてくる。

実像観念に飢えた世界の中でこれからの子供たちは何をつくり上げていくのだろう。

陳腐で軽々しく聞こえることを恐れながらも、僕は夢と勇気と希望を感じていたい。だからリアルに、自分自身をもっと整えていこう。

デジタルネイチャーの莫大なコンテンツ世界に負けないように、自分自身とつながり、世界を見つめていたい。

大丈夫。見上げた場所に太陽はあり、光が注げば肌は暖かい。

あらゆることがありえる世界の中で、最高の今を歩めるように、胸を張ろう。背筋を伸ばそう。

デジタルネイチャーとシンギュラリティーの世界を僕たちは希望を胸に旅をする。

 

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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