バイオリンを楽しむヒント〜スラーの原則

中村勇太

音程が正しい、音価が正しい、リズムが正しい、
拍子もあっている、ヴィヴラートもかかった・・・
なぜサマにならないんだろう・・・

 

そうだ!感情を込めてないからだ!

 

と考えるのは大間違いです・・・

 

感情を込める、感情を絞り出すときには楽譜に”espressivo”と指示があります。

 

え?じゃあ無感情で、無機質に演奏しているの?

 

違います。楽譜に印刷されているあらゆる情報から”imagination”を込める。

そのために音色で言えば質感を、
音量や音価で言えば音のベクトルを具現化していきます。

 

楽譜から読み取った音楽に個人的感情を持つのはいいことです。自由です。

でも、演奏をする側として大切なのは、
読み取ったすべての情報を自分の演奏に出すことです。

 

全く取り付くしまがなさそうですが、原則があり、例外もたくさんあります。

 

多くの人が見落としている部分を1つ、とり上げましょう。

 

「スラー」

 

ヴァイオリンでは、楽譜上の「音楽のスラー」と「弓順のスラー」があります。

 

リコーダーで言えば基本、タンギングをしないで音をつなげていく部分です。

 

ヴァイオリンでも音が連なるように一弓で弾くこと(一弓で弾いたように聞こえること)を言います。

 

ここで、丁寧な人ほど陥るのが「のっぺらぼう」なスラーです。

 

音価を揃えてスラーを弾くと、Siriやアレクサのようになります。

 

スラーには大原則があり、
「スラーの頭ははっきり重め、スラーの後ろは軽く消えていくように」弾きます。

 

もちろん、例外は山ほどあります。

スラーの終わりが次の小説の1拍目にかかっている、
スラーの途中にテヌートがある、
スラーの終わりにアクセントが、クレッシェンドが・・・

 

しかし、それは大原則の上に載ってくる情報なのです。

 

動画ではかなり大雑把に説明していますが、
スラーの大原則を守ってみると、
技術的な問題を抱えている人も改善の糸口が掴めるでしょう。

 

話すように、語りかけるように弾けることを目指して、
この知識を演奏に取り入れてみましょう。

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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