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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Fukumaru 's Column

子どもたちが受けつぐ民俗芸能☆

Nov 20, 2023

京都で行われた学会に参加してきました。音楽関係の学会なので、講演会や研究発表だけでなく演奏会もあります♪

今回は、六斎念仏を鑑賞しました。上の動画はYouTubeにアップされているもので、私が聞いたものではありませんが、同じ団体の数年前の実演動画です。

六斎念仏とは、もともと、月に6日ある仏教でよくないとされる斎日(さいにち)に念仏を唱えていたのですが、ただ唱えるだけではつまらないので、太鼓や笛、鉦(かね)を鳴らしたのが始まりだとうかがいました。

動画の「四つ太鼓」は、4つの太鼓を組み合わせた組太鼓を一人一フレーズずつ打って交代していきます。まだ未熟な小さい子どもから順に熟練者へとバトンタッチされていき、最後は見事な早打ち!

ほかにも、豆太鼓を手に持ってリズミカルに動きながら打つ曲目や白いさらし布を優雅に振りながら踊る曲目もありました。

この洗練された芸能が、京都市中心部に15団体で継承されており、そのうち約半数の団体には子ども教室が併設され、動画のように子どもたちに受けつがれているとのこと。
初めて知って、驚き、感動しました。

そして、民俗芸能とは、歌舞伎や能と違って地域に根ざしていることが重要で、その場所で、その場所に暮らす人たちが継承していくことに意味があるとの説明もありました。

もう一つ。ピアノを習っている子どもでなくても、この太鼓であれば、自分の技量に応じて仲間と協力しながら楽しみ、自分の力も伸ばせるとのこと。たしかに楽譜が苦手なわが息子でもこれなら音楽の授業楽しかっただろうな~♪
今の音楽の授業に、そんなふうに民俗芸能が役立つ、というのも新しい発見でした。

ただし、毎年続けていくのは容易ではなく、現在の保存会の中にも継承が困難なところもあるようです。

未来を担う子どもたちが喜んで取り組み、高めあっている様子からは、私たち大人も元気をもらいました。これからも続いていってほしいと心から思います。

皆さんの地元には継承されている民俗芸能はありますか?
お祭りや芸能のお話、一緒にしましょう♪

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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