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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Fukumaru 's Column

平安時代の人々の音楽|光る君へ

Jan 8, 2024

こんにちは。伝統音楽の講師の福まるです。

NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公が『源氏物語』を書いた紫式部なので、『源氏物語』に出てくる音楽も聴けるかな~と思い、第1回を視聴してみました。


平安時代の貴族が楽しんだ音楽というと「雅楽(ががく)」なのですが、初回は雅楽の大合奏は演奏されませんでした。

その代わり、雅楽で使われる「竜笛(りゅうてき)」と「箏(こと)」の合奏がシンプルに演奏されていました。現代でも、雅楽の楽器でポップスを演奏することがありますが、そんな感じで気軽にプライベートの演奏を楽しんでいたのでしょうね。


もう一つ、「散楽(さんがく)」という芸能が登場しました。
これは貴族が楽しむものではなく、大衆が楽しむもの。ということで、政治を風刺する内容やアクロバットが披露されていました。

散楽は中国や朝鮮半島から伝わった芸能で、いわゆる大道芸のようなものですが、のちの能楽のルーツと考えられています。
能楽は室町時代に成立した芸能で、舞踊劇である「能(のう)」と面白いセリフ劇である「狂言(きょうげん)」に分かれています。そのうち狂言には、世の中を風刺する内容があり、演目によってはアクロバット的な動きもありますから、散楽と共通性が感じられます。


『源氏物語』には華麗な雅楽の音楽と舞が何度も登場しますから、大河ドラマでも、紫式部や藤原道長が同じような音楽と舞を楽しむ場面が出てくることでしょう。
これからも楽しみに視聴したいと思います。


私の伝統音楽のレッスンでは、雅楽や『源氏物語』を扱っていますので、大河ドラマのお話も交えてレッスンできればと思っています。
ご興味のある方はぜひチェックしてください♪

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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