みなさん、こんにちは!イタリア語講師のNoritaliaです。
今日の話題は、【コミュニケーション力をあげる3つのヒント ① 自尊感情アプローチ】です。
どうぞお付き合いをお願いいたします。
「話せる!文法レッスン」の効果が出ている生徒様
去年のコラムで書いた通り、長く続けてくださっている生徒様数名が、イタリア語でレッスンを進行してくださるようになりました。
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生徒様が進行役を務めるレッスンへ〜今年の収穫
私は出来るだけ話さないようにしていますし、楽ちんと言えば楽ちん(笑?)。
なによりも、生徒様が話す時間の割合が増えている事が嬉しいです。
話しかけられると、文章全体を言わずに、目的語だけで済ませちゃうこと、ありますよね。
「今日は何をしましたか?」
「ショッピング」
日本語では、このような場合に「ショッピングです」と「です」をつけて答える事ができます。
反対に「ショッピングをしました」だと「しました」を重ねて言う事が不自然に感じてしまいますね。
しかしイタリア語では「ショッピングです」とは言わず、「しました」にあたる動詞が必要なため、日本人学習者は慣れていく必要があります。
さて、このように講師が質問し、生徒が答える状態では、講師は文章全体を言っていますが、生徒様は単語だけ、という事も起きてしまいます。
そこで、生徒様に文章全体を言っていただきたいので、進行をお願いしているわけです。
受け身から「能動的」な学びへ。必要なことは?
外国語の教授法で今のベースになっているものは、1970年代に生まれた「自尊感情アプローチ」と呼ばれるものです。
「Approcci e metodi glottodidattici」『フリー百科事典 ウィキペディアイタリア語版』(https://it.wikipedia.org/wiki/Approcci_e_metodi_glottodidattici)。2025年1月5日22時12分(イタリア時間)現在での最新版を取得。
これは、平たく言えば「間違ってもいいんだ」と自分も相手も認めてあげる考え方。
講師の側からすると、「間違っても大丈夫ですよ」というメッセージを常に送り続けるアプローチだと感じました。
このアプローチでは、生徒が何か間違ったとしても、それは「間違い」ではなく、さらに上達するための気づきであり「ステップ」である、という考え方。
レッスンは、講師が「こうです、ああです」と説明して、生徒が「分かりました」という形で行うのではなく、生徒様が興味を持っている事を引き出すレッスン。
外国語を話すことは、決して簡単なことではありません。
ただ、落ち着いて外国語が話せるよう、リラックスできる雰囲気を作る。
それも講師の役割だと感じています。
そこで、日本人講師として思うこと
日本人の性格として、「間違ってはいけない」と感じる方が多いと思いますし、まして「間違ってもいい」と最初から思える人は少ないと思います。
特にオンラインレッスンでは、そのような信頼関係を築くのに時間がかかる事もあるでしょう。
だからこそ伸び伸びとレッスン中にイタリア語で話しかけてくださる生徒様がいらっしゃること。
「イタリア語で話したい」
「間違っても大丈夫」
と信じて時間いっぱい楽しく過ごしてくださる生徒様が増えてきたこと。
毎回本当にありがたく感じています。
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今回のコラムは、中級者向けコラムかもしれません。
色々な文法を勉強し、さぁ!それを使って話していこう!となった時。
コミュニケーション力をあげるヒントとして、1番目は「間違ってもいいよ!」と受け入れてもらえるレッスンを受けると効果が上がると思います!
安心できる雰囲気の中、自分から「話したい!」と思えるレッスン。
そんなレッスンを提供したいなと考えた今日でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
NORITALIA
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