以前、一人の生徒さんに、こんな質問をされたことがありました。
とあるレッスン中に、私が、例文に“有点儿纠结”(少し戸惑っている)を使った時のことです。
今までの勉強では、“有点儿”の後ろに必ずマイナスの言葉が入ると言われたそうです。
それが本当でしょうか?と
また、“一点儿”も、どっちも程度の少ないことを示しますが、どう使い分けるのでしょう?と
- まず、“有点儿”の後ろには、確かに「消極的な単語」が多いのですが、決して、消極だけではありません。
中立や、たまには、積極な単語がつくこともあります。
例えば、
“有点儿意思” 味があるね(料理の味ではなく、面白みのことです)
“有点儿帅” 少しかっこいい(じゃないか)
“有点儿个性” 少しばかり個性があるね
“有点儿喜欢” 少し好き(になった)
なので、少ない程度の感情を表したいときに、どんどん“有点儿”を使ってください。
- 次に、“一点儿”は、不確定の(少ない、または一部の)数量の場合に使います。
例えば、
一点儿+名词
“喝一点儿水” 少しの水を飲もう
“吃一点儿药” ちょっとだけ薬を飲もう(中国語の中では、薬は飲むではなく、食べると言います)
“干一点儿活” 少しの仕事をしよう
この場合は、いずれも名詞の少ない数量を表しています。
动词or形容词+一点儿
“这活比那活累一点儿” この仕事は、あの仕事より少し大変
“今天好了一点儿” 今日は(昨日より)ましになった
“这衣服贵了一点儿” この服は、(別の服より)ちょっと高い
この場合は、いずれも比較可能な二つの物件や気持ちなどを比べて、少しの差があることを導き出しています。
一点儿+也+否定=完全否定
“一点儿也不脏” ちっとも汚れていない
“一点儿也不听话” まったく話を聞いてくれない
“一点儿也没看” 全然読んでいない(見ていない)
この場合は、
“一点儿”+“也”+“不、没”
少し + も + (してい)ない
を組み合わせて、完全否定の文を作っています。
- また、この二つの単語が一番間違いやすい使い方は、以下の例です。
"包里有点儿钱” (有点儿+名詞) カバンに少しお金がある
ここでは、まず知っていただきたいことがあります。
実は、“有点儿”というのは、
元々は“有”+“一点儿”だったのです。
“有(一)点儿”、これなら、わかりやすくなります。
“有”は持っているなどの状態を表します。
それでは、もう一度、上の例文を見てみましょう。
まず、量を表す単語“一点儿”を外します。
"包里有点儿钱” ⇒ "包里有钱“ カバンにお金が入っている。
どのくらい入っている?
↓↓↓
包里有「(一)点儿」钱。 そうです、少しだけなのです。
これなら、“包里一点儿钱”は、間違いだとすぐお分かりですね♪
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