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Cafetalk Tutor's Column

Leelee 講師のコラム

中国語の“有点儿”と“一点儿”、どう使い分けるの?

2016年6月20日

以前、一人の生徒さんに、こんな質問をされたことがありました。

とあるレッスン中に、私が、例文に“有点儿纠结”(少し戸惑っている)を使った時のことです。

今までの勉強では、“有点儿”の後ろに必ずマイナスの言葉が入ると言われたそうです。

それが本当でしょうか?と

また、“一点儿”も、どっちも程度の少ないことを示しますが、どう使い分けるのでしょう?と

  • まず、“有点儿”の後ろには、確かに「消極的な単語」が多いのですが、決して、消極だけではありません。

中立や、たまには、積極な単語がつくこともあります。

例えば、

“有点儿意思”     味があるね(料理の味ではなく、面白みのことです)

“有点儿帅”       少しかっこいい(じゃないか)

“有点儿个性”     少しばかり個性があるね

“有点儿喜欢”     少し好き(になった)

なので、少ない程度の感情を表したいときに、どんどん“有点儿”を使ってください。

  • 次に、“一点儿”は、不確定の(少ない、または一部の)数量の場合に使います。

例えば、

一点儿+名词

“喝一点儿水”         少しの水を飲もう

“吃一点儿药”         ちょっとだけ薬を飲もう(中国語の中では、薬は飲むではなく、食べると言います)

“干一点儿活”         少しの仕事をしよう

この場合は、いずれも名詞の少ない数量を表しています。

动词or形容词+一点儿

“这活比那活累一点儿”   この仕事は、あの仕事より少し大変

“今天好了一点儿”      今日は(昨日より)ましになった

“这衣服贵了一点儿”    この服は、(別の服より)ちょっと高い

この場合は、いずれも比較可能な二つの物件や気持ちなどを比べて、少しの差があることを導き出しています。

一点儿+也+否定=完全否定

“一点儿也不脏”        ちっとも汚れていない

“一点儿也不听话”      まったく話を聞いてくれない

“一点儿也没看”        全然読んでいない(見ていない)

この場合は、

“一点儿”+“也”+“不、没”

少し +   +  (してい)ない

を組み合わせて、完全否定の文を作っています。

  • また、この二つの単語が一番間違いやすい使い方は、以下の例です。

"包里有点儿钱” (有点儿+名詞)       カバンに少しお金がある

ここでは、まず知っていただきたいことがあります。

実は、“有点儿”というのは、

元々は“有”+“一点儿”だったのです。

“有(一)点儿”、これなら、わかりやすくなります。

“有”は持っているなどの状態を表します。

それでは、もう一度、上の例文を見てみましょう。

まず、量を表す単語“一点儿”を外します。

"包里有点儿钱” ⇒ "包里有钱“        カバンにお金が入っている。

どのくらい入っている?

↓↓↓

包里有「(一)点儿」钱。                          そうです、少しだけなのです。

これなら、“包里一点儿钱”は、間違いだとすぐお分かりですね♪

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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