人生100年時代と言われ、老後のことがいろいろと気になりますが、「老後が心配」と「老後を考えなきゃ」は微妙に違います。場合によっては全く真逆の結果を生んでしまいます。
老後についてのスタンスについて考えてみましょう。
1.「老後が心配」の人
視点が未来である老後にばかり向いて、今のことをしっかり考えていない傾向があるのが「老後が心配」の人です。
「老後が心配」の人の特徴
・「老後どうしたらいいかわからない」「長生きしたくない」が口癖
・将来について何から考えていいかわからない
・毎月いくら使っているかわからない
・漠然とした不安を抱えている
・心配なので、お金が使えない
・心配だけれども、「何とかなる」と開き直っている
2.「老後を考えなきゃ」の人
「老後を考えなきゃ」の人は、未来を見据えつつ、視点が今にあります。老後から逆算して、今からいくら貯金をしなければいけないか、今何をしておけばいいか、考え・行動できる人です。
具体的に貯金額を計算できるので、「足りない分は保険に入っておこうか」「余裕があるなら、その分は趣味に回そう」など行動も具体的に考えられ、漠然とした不安はありません。むしろ、今の過ごし方は充実しています。
「老後を考えなきゃ」の人の特徴
・5年後、10年後のビジョンがある
・毎月の収支の計算ができている
・老後いくら必要か、いつまでにいくら貯めたらいいかなどの計算ができている
・老後の暮らし方、資産運用など情報収集をしている
・今の生活の積み上げが将来だと思っている
3.大事なことは「今」・「具体的に」
両者の違いは、「今」何をしなければいけないか、「具体的に」何をしなければいけないかがわかっているかどうかです。
毎月いくら使っているかわからない人は、老後いくら必要になるのか計算ができないので不安になります。逆に言えば、今いくら使っているのか計算ができれば、老後必要な金額も計算できます。逆算して、今いくら貯めておかなければいけないのかがわかるので漠然とした不安はなくなります。貯金しても足りない場合は、節約しようか、もっと給料のいいところに転職しようか、副業しようか、など次の行動に移れるからです。
老後のことが不安な人は、今をずっと不安なままを過ごすので、いつまでたっても不安です。
不安でいっぱいだったという方は、ぜひ今どれくらい使っているのかきちんと計算してみるところから始めてください。
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