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Kumi

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Kumi Tutor Interview

Q. Kumi先生、こんにちは。まず始めに自己紹介をお願いします!

A. こんにちは。Kumiと申します。「日英翻訳ライティング」と「TOEIC」レッスンの講師をしております。日本で大学の英文科を卒業後、銀行関連会社の勤務を経て、カナダへ渡航しました。現在カナダ在住8年です。大学在籍時より、翻訳を行っており、カナダへ移住後は、主に日英翻訳に携わっています。 2年前より、現地の学校にてフルタイム翻訳コースの講師をしております。 翻訳の得意分野は、医療と金融です。趣味は読書で、日本語・英語の両方で幅広いジャンルの本を読みます。自他ともに認める活字中毒です。

Q. 現在は翻訳家としてもご活躍されていらっしゃいますが、翻訳家になられたきっかけは何だったのでしょうか?

A. 翻訳はもう10年ほど携わっているので、きっかけはよく覚えていませんが、昔から読み書きは好きですので、翻訳という仕事が自然とキャリアの選択肢の一つとしてあったような気がします。翻訳をやっていく上で重要なのは「書く」ことが好きであり、得意であるということだと思いますので、書くことが苦にならない私にとっては、翻訳の仕事は合っているのかなと思っています。また、日英翻訳をやる上で、私が勝手に感じているミッションがあります。それは日本を正しく世界に表現していくことです。日本には、世界に誇れるテクノロジーや職人文化があるのに、正しく伝えられていない、という印象があります。英語が主な足かせになっていると思うのです。ですので、私が翻訳をやるときに質の高い英語を提供するのはもちろん、カフェトーク様のような場で一人でも多くの方に、正しく自然な英語の表現方法を学んでいただき、日本人の「発信力」を高めていくのが、私の使命だと感じています。すみません、少し質問からはずれてしまいましたね・・・。

Q. 先生のプロフィールにもある、日本人のライティングの”クセ”とは例えばどのようなものがありますか?つい、『棒書き』になってしまう、日本人生徒の”クセ”を知りたいです!

A. それはもう山のようにあります。過去完了を必要ない場所でつかう、副詞を文章の最後にもってくる、時を表す副詞を文頭にもってくるなど・・・挙げればキリがありません。たとえば、「今、カフェにいます。コーヒーを飲んでいるところです。」とか、「今日は仕事に行きませんでした」というような文章を書くとき、「now」や「today」を文頭に持ってきていませんか?自然な英語では、これらの言葉は後ろに持ってくるか、無いことが多いです。私が現地の学校で日本人留学生と接していて、9割以上の方が「私は読み書きはできるけど、話すほうができない」というようなことをおっしゃいます。ですが、私の印象では、多くの日本人の方が「書き」のほうも出来ていません。もちろん、「最低限の意思を伝えることができる」という基準でみれば、「できる」部類に入るのかもしれませんが、大人の書く文章とはほど遠いです。英語のネイティブスピーカーに添削をしてもらうと、あまり訂正されないことが多いと思うのですが、完全に意図した意味が誤解されていたり、文法上は合っているから、というような理由が多いです。また、フリーライティング(日記など)だと、自分の知っている表現しか使わないため、コース紹介で書いているように「久しぶりに○○へ旅行した」のような言い回しをトレーニングする機会がありません。原文を指定し、日本語を母国語とする私が添削をすることで、こういったことを防げるのかな、と思います。レッスン内でもよく私は「日本人がよく間違うのが・・・」といったような言い回しをするのですが、誤解しないでください。私は日本や日本語、日本人が好きですので、これはすべて愛から来ています!生徒様にはみんな、世界を相手に活躍してもらいたいなと願っております。

Q. 人気の『日英翻訳ライティング』のレッスンは、どういう方向けのレッスンでしょうか?

A. 先の質問で答えましたように、「幼稚なライティングを抜け出して、大人の文章が書けるようになりたい」「ビジネスで英語を書く必要がある」といった意識の高い方を全力でサポートしたいと思っています。ここで言いたいのは、「意識が高い」ということで、「英語力が高い」という意味ではありません。TOEIC600以上という基準を設けてはいますが、体験レッスンを受けて難しいと感じるようであれば、ご相談いただければ課題をアレンジすることもできます。また、レッスン自体は日本語で行いますし、30分という時間を最大限に活かすために、世間話も無くサクっと始まってサクっと終わります。(別に世間話が嫌いというわけではないのですが・・・。)そのため、他の講師の方が提供されているような楽しさは無いかもしれませんが、毎回、「そうだったんだ!」という気づきがあると思います。課題は12回分ございますが、12回こなしていただければ、必ず上達を実感されると思います!

Q. 現地の学校で翻訳コースの講師もされていらっしゃいますが、翻訳の難しさはどういったところでしょうか?翻訳家を目指す方にアドバイスはありますか?

A. 翻訳の難しさは一言でまとめると、「原文の意図するところを正確にくみ取り、正確に表現する」ことではないでしょうか。よく言われるのが英日翻訳は日本語力、日英翻訳は英語力が必要、ということです。ですが、私の意見では、日英翻訳では日本語力がかなり必要です!ときどき生徒様の英訳をみて、「え?どうしてそうなるの?」と原文をよくよく見てみると、とんでもない読み違いをされている、なんてこともよくあります。言葉って面白いですよね。直訳では決して味わえない面白さが翻訳にはあると思います。アドバイスですか・・・。「当たってくだけろ!」ということでしょうか。自分が翻訳家に向いているかどうかということも、やってみないとわからないと思います。ですので、とにかく挑戦されてみると良いのではないでしょうか。その気になれば色々なところにチャンスは転がっているものです。もちろん、ご希望であればレッスン内外でご相談にのります。

Q. 海外生活が長いと、日本に一時帰国した時、色々買いだめすると思います。これは毎回カナダに持って帰る!という定番のものはありますか?

A. やはり本でしょうか・・・ときどき夢に見るくらい日本の書店が懐かしいです。でも本は重いので、帰りの空港で超過料金を払うはめにならないように(一度経験済みです)、厳選に厳選を重ねます!また日本の服や化粧品もとても優秀で大好きなので、こちらも厳選してたくさん持ち帰ります。

Q. 先生が思う、海外で働くことの魅力を教えて下さい。

A. 海外で働く、といえばプライベートを大事にするライフスタイルが強調されがちですが、私はわりと休日も働いています・・・。でも、それが誰かに強要されているわけではなく、個々の自由であるところが良いところかなと思います。また、カナダでは女性も働くのが当たり前という考えが浸透しているので、職場での扱いは全く同じです。意識しているわけではなく、自然にそうなっているところが良いなと思います。また、通勤ラッシュが日本の都会ほどひどくないのも、魅力です。

Q. 最後にカフェトークの生徒へ一言お願いします!

A. いつもありがとうございます。カフェトーク様の生徒様は本当に熱心で意識の高い方が多いと思います。現地の学校ではフルタイムのコースですのでドSっぷりを発揮して口うるさい私ですが、カフェトークでは日中働いている方が多いですので、ご自身のペースで進めていただければいいと思います。ただし、復習は必ずしてくださいね!これからはますます、世界と対等に渡り合っていく「大人のライティング力」「正確にニュアンスまで伝える発信力」が必要とされる時代だと感じていますが、遠いカナダから一人でも多くの日本人の方をサポートしたいと願っています。一緒にがんばりましょう。

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Kumi


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