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Cafetalk Tutor's Column

Koyuki 講師のコラム

英語のCEFRは何レベルと聞かれ、固まった!知らん!

2018年8月7日


こんにちは。Koyukiです。

 最近、ヨーロッパに住んでいる英語の先生をしている人達と話していると、「CEFRB1,B2レベルの生徒さんだと会話練習でいろいろな話ができるわ。KoyukiのCEFRはどのぐらい?」とか「A1ぐらいの生徒さんとだったら、その生徒さんが話す言語で講師が説明できた方が便利だよね~。」というような会話が頻繁に聞かれました。私の心の中はこんな感じ。「自分のCEFRが何かしっ、しらん!よくわからないなぁ。。。最近、みんなよくこんなこと言うなぁ。。。」

 

数年前の記憶で、日本語教育能力試験の受験勉強をした時に確かヨーロッパで外国語をどれだけ習得できているか示す基準としてCEFRが広く使われていると習い暗記したのを思い出しました。

 

Wikipediaによると、

 

ヨーロッパ言語共通参照枠(ヨーロッパげんごきょうつうさんしょうわく、英語: Common European Framework of Reference for LanguagesCEFR)とは、ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドライン。1989年から1996年にかけて欧州評議会が「ヨーロッパ市民のための言語学習」プロジェクトを推進した際に、ヨーロッパ言語共通参照枠がその中心的な役割となった。ヨーロッパ言語共通参照枠の目的は、ヨーロッパのすべての言語に適用できるような学習状況の評価や指導といったものの方法を提供することである。

 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%85%B1%E9%80%9A%E5%8F%82%E7%85%A7%E6%9E%A0

☆上のWikipediaに各言語の試験とCEFRレベルの対応表があります。(以下の画像が小さくて見えない場合この資料を参考にして下さい。)

つまりどの第二外国語であってもCEFRで共通してどのぐらいのレベルかはかることができ、ヨーロッパを中心に広く使われているようです。

 

A基礎段階の言語使用者
A1学習を始めたばかりの者・初学者
  • 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることもできる。
  • 自分や他人を紹介することができ、どこに住んでいるか、誰と知り合いか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりできる。
  • もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助け船を出してくれるなら簡単なやり取りをすることができる。
A2学習を継続中の者・初級者
  • ごく基本的な個人的情報や家族情報、買い物、近所、仕事など、直接的関係がある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できる。
  • 簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄についての情報交換に応ずることができる。
  • 自分の背景や身の回りの状況や、直接的な必要性のある領域の事柄を簡単な言葉で説明できる。
B自立した言語使用者
B1習得しつつある者・中級者
  • 仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要点を理解できる。
  • その言葉が話されている地域を旅行しているときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。
  • 身近で個人的にも関心のある話題について、単純な方法で結びつけられた、脈絡のある文を作ることができる。
  • 経験、出来事、夢、希望、野心を説明し、意見や計画の理由、説明を短く述べることができる。
B2実務に対応できる者・準上級者
  • 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的かつ具体的な話題の複雑な文の主要な内容を理解できる。
  • お互いに緊張しないで母語話者とやり取りができるくらい流暢かつ自然である。
  • かなり広汎な範囲の話題について、明確で詳細な文を作ることができ、さまざまな選択肢について長所や短所を示しながら自己の視点を説明できる。
C熟達した言語使用者
C1優れた言語運用能力を有する者・上級者
  • いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文を理解することができ、含意を把握できる。
  • 言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。
  • 社会的、学問的、職業上の目的に応じた、柔軟な、しかも効果的な言葉遣いができる。
  • 複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文を作ることができる。
  • その際、文を構成する字句や接続表現、結束表現の用法をマスターしていることがうかがえる。
C2母語話者と遜色のない熟練者
  • 聞いたり、読んだりしたほぼ全てのものを容易に理解することができる。
  • いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構成できる。
  • 自然に、流暢かつ正確に自己表現ができ、非常に複雑な状況でも細かい意味の違い、区別を表現できる。

 

日本でメジャーな実用英語検定やTOEICでどんな級、どんなスコアと言っても認知度が低くあまりピンと来ていない外国人もいるのですが、ヨーロッパならこのCEFRでいうと、もう少しよくどのレベルかわかってもらえるようです。(個人差がありますし、世界でどこまで浸透しているかは少しまだわかりません)

 

たとえば、英語でいうとこんな感じです。

なぜかニューヨークに住むアメリカ人の知り合い(英語ネイティブ)はこのテストの英語版を受けてみて、C2(堪能)だったと言って喜んでいました。ネイティブですもんね~。(笑)

自分がどんなものか知りたくなり英語のCEFRレベルがはかれるオックスフォード大学系のプレースメントテストを受けてみました。今まで受けたタイプの試験とは違い、皮肉のニュアンスが聞き取れるかなどを試されているものもあり面白かったです。リスニングは全てイギリス英語でしたが、毎日イギリス人と話して慣れていたので少しラッキー。C1(上級)でした。目安に過ぎませんが、対照表によるとちょうど自分のTOEICの点数とだいたい一致しています。

 

 

中国語HSKとの比較

 

 

Wikipediaによると

 

JLPT (日本語能力試験)

 

A1=N5, A2= N4, B1=N3, B2=N2, C1=N1, C2 =判定不能

 

試験が全てではないのはよくわかっていますが、今まで受けた試験の結果がだいたいCEFRでどのぐらいか知っておくと、参考にしてもらいやすくなるし、語学学習のモチベーションアップに使えそうですね。いろいろな言語を勉強されている方はそれぞれの言語についてどれぐらい習得できたか客観的に知ることもでき、面白いと思います。

暑い夏ですが、楽しみながら語学学習に励みましょう♪!(^^)!

Koyuki

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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