(挿入図表はGPIFホームページより「2018年度末 運用資産別の構成割合(年金積立金全体)」より引用)
https://www.gpif.go.jp/operation/last-years-results.html
私達の年金(国民年金及び厚生年金)を運用している機関をご存知ですか?
年金積立金管理運用独立行政法人法という法律に基づく、
年金積立金管理運用独立行政法人(そのまんまの名称ですね!)という機関で、
同法人の英語名称Government Pension Investment Fundを略して
「GPIF」とも呼ばれています。https://www.gpif.go.jp/about/
GPIFは現在約161兆7,622億円(2019年度第2四半期末現在)を運用しており、
世界最大級の機関投資家と言われています。
年金制度は長期にわたる制度維持が必要ですので、
長期で安定した資産運用が求められ、実際の数値目標も置かれています。
そんな「安全かつ効率的な運用」を求められる機関が実際どのように
資産運用をしているのか、ご興味がある方も多いことと思います。
現在の基本ポートフォリオは下記の通りと定めています。
(上記挿入図表の内側にあります)
- 国内債券35%
- 国内株式25%
- 外国債券15%
- 外国株式25%
この「基本ポートフォリオ」は市況や社会情勢により見直しが行われますが、
直近はざっくり国内外の「株式50%、債券50%」となっています。
GPIFは四半期ごとに運用実績を発表しており、もちろんマイナスの時もあります。
それでも直近のデータで2001年度~2019年度第2四半期のトータルでは
年率3.02%の運用となっています。
(図表はGPIF「2001年度以降の累積収益」より引用」https://www.gpif.go.jp/operation/the-latest-results.html
規模は全く違いますが、私たちが老後のための資産運用を考える際に、
参考になるポートフォリオだと思います。
もう少しアグレッシブに資産運用を考えたい場合、
現在の資産を守りながら資産運用を考えたい場合など、
個々人で違いますが、私たちの年金がどのように運用されているかを知ったうえで、
ご自身の運用スタイルを考えてみても良いかもしれません。