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Cafetalk Tutor's Column

Sawa 講師のコラム

音階の話

2020年6月2日

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気が付いたらもう夏も近くなってきました。 

コロナ対策の影響で外出しなかったから余計に季節を感じるのが難しく、春を飛ばして突然夏が近づいているように感じてしまいます。

イタリアは数週間前から一部の行動制限が解除され始めましたが、まだまだ道のりは長いです。



さて、今回は音階の話を言う事で、カールフレッシュの音階の動画も載せました。

音階は、楽器を勉強する人ならば楽器の種類、ジャンル問わずほぼ全員が通る道だと思います。


動画で弾いているカールフレッシュは一つの調だけでも一つの弦のみで弾く音階、広範囲の単音音階、3,6,8,フィンガードオクターブ,10度の重音音階、フラジオの練習と非常に多くの練習があります。

動画では6度の音階までですが、毎日このカールフレッシュの音階を一つの調を決めて10度まで全て練習するようにしています。


最も音階は非常にシンプルですがこれを綺麗に弾くのはなかなか難しいです。

東京藝大の入試にこのカールフレッシュの音階が課題に毎年出るのですが、私が受験した時、先生からは音階を音の並びだと思わずに音楽的に素敵に弾きなさいと言われました。


藝大の客員教授だったフランス人の先生の弾く音階がとても音楽的で、なるほど、音階を素敵に弾くとはこういう事なのかと感動した覚えがあります。


もちろんポジションチェンジ、移弦、弓の返しなどテクニック的に注意しなければいけない事は多くあり、それをこなす事を前提になりますが、音階を綺麗に弾ければ大抵の曲は自由に弾けるようになります。


カールフレッシュの音階は難しいので練習を数こなしてきてから取り組む音階ではありますが、その他にフリマリーや小野アンナ等の音階教本は初心者の方でも使う事が出来ます。

それらの音階について個人ブログの方でまとめましたのでご参照ください。
また、ブログでは音階以外にもその他の基礎練習等についても書いています。

テクニックに合わせた基礎練習①
テクニックに合わせた基礎練習②

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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