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Cafetalk Tutor's Column

nozzy 講師のコラム

ゼロから始める!効果的な語学の勉強のすすめかた

2020年9月4日

こんにちは、英会話講師のNozzyです。

今回はこれから語学の勉強を始める方に、始めたいけれどもどう勉強すればいいかわからないという方に、
ぜひ読んでいただきたい内容です。


まず、日本で一般的に行われる語学学習は英語ですが、
近年では小学校から英語の授業が取り入れられているみたいですね。

しかしおそらく今この記事を読んでくださっている方のほとんどは中学校の時から英語の勉強を始めた方が多いかと思います。私も、そうでした。

日本の中学校、高校の英語教育のほとんどは単語や文法に特化し、主にリーディング、そしてリスニングやライティングを行ってきたかと思います。そのために肝心なスピーキングができず英会話を始める、というパターンが多いのではないでしょうか。


本来語学を学ぶ上での順序というのは、リスニングから始まり、スピーキング、リーディング、そしてライティングになります。母国語でそうだったように、まずは聞いて音から理解し、まねて話し、そして読み書きを身に着けていきます。


なのでもちろん、これから英語もしくは多言語を学ぶ方にはまず聞くことから始め、まねて話すことをし、読み書き能力をつけていくことが一番望ましいです。音から入るため発音も癖やアクセントがついてしまう前の最初のうちから正しい音で身に着けることができます。

しかし

日本に住んでいて、学校や仕事があれば多言語を日常的に聞くのは困難ですよね。
留学すれば手っ取り早い話ですが、全員が全員出来るはずもないですよね。
そして母国語の時とは違い、もうすでに日本語というほかの言語を身に着けている。


ここでお伝えしたいのは、日本にいて語学を学び始めるときの順序です。

まずは学びたい言語の特徴を理解することから始めましょう。

どういうことかというと、例えば日本語は
①主語は必ず必要とは限らない(例)「こないだ遊園地行ってきたよ。(私が は必要ない)」
②動詞(言いたいこと)が基本最後にくる(例)「昨日姉と二人で映画を観るために東京まで行ってきた」
③冠詞がない(例)「机の上にノートとペンがある(何本、何冊かはこの時点では不明)」
など。。。。

まずその言語の特徴を知るために、できることは

小学生でもわかるような、初心者のレベルに合った超基礎レベル・簡単な教科書から始める。
ここでポイントなのは、すぐ終えられそうな薄いものや説明がわかりやすいものを選ぶこと。これ一冊で攻略!というようなものや、難しそうなもの、分厚いものを最初に買うのはNGです。

最初はその基礎テキストを終わらせることに集中しましょう。そうすれば、もちろん終わるころには文法攻略!もう話せる!とはなりませんが、必ずその言語の特徴がわかってくるはずです。

もう一つおすすめなのは、音を聞くことです。CD付きのテキストの購入もいいですが、ドラマや映画、音楽鑑賞、ラジオやYouTubeなどでリアルな音を聞き流してみましょう。その言語のイントネーションやアクセント、発音の特徴がわかります。

私が個人的にしていたことでよかったことは、音楽の歌詞をノートに書きだし、訳も一緒に書き出します。そして訳との照らし合わせや知らない単語・文法を調べていくことで自分で読解をしてゆきます。私は動詞の変形はオレンジ、単語の意味は赤で、文法やちょっとした参考情報は青で書き出していました。使いすぎはごちゃごちゃするのでお勧めしませんが、2~4色ほど色を使うと視覚的にも記憶できるのでおすすめです。既に訳は書き出しているので、意味を考える必要はなく、なぜこういう訳になるのかを読解していくため、難易度も高すぎず、飽きずに続けられます。また、普段聞いている音楽のリリックの意味やリアルな言葉の使いまわしが理解でき、とても楽しく学べます。


そしていったんその言語の特徴や流れが理解できた後、言語の根幹となる文法に入っていきます。
徹底的に基礎文法を学ぶため、次こそ人気の攻略本など購入するのもいいですし、私がお勧めするのは問題集を使うことです。自分に合った文法問題集をひたすら解きます。これも、何冊もやるのではなく、選び抜いた1冊をやりきる気持ちでいきましょう。どの文法書も、内容は大体同じだからです。ぱっと開いてみて、わかりやすそうだな、たくさん問題があって練習できそうだな、と思うものを一つ選んでやるほう方が効果的です。参考書や攻略本でただインプットするだけでなく、問題を解きまくって練習をした方が頭に入っていきやすいというのが持論だからです。

手を動かしたり、紙の上に色付けていく方が身体的にも視覚的にも効果があるので私個人としては紙ベースをお勧めしますが、もちろんオンラインでのテキストでも大丈夫です。
ただし、いろんな教材やサイトを使うのではなく、あくまでも1つの教材を終わらす気持ちでやりましょう。


単語は?
という方もいらっしゃると思うので言及しますと、単語は正直文法攻略の後でもいいですし、最中に同時進行でもいいです。ただ、試験ではなく会話力を目的にしている方は、単語帳はまずこの時点では買わなくても大丈夫だと思っています。最終的になくても十分単語は覚えられます。詳しくは次回以降に単語の勉強法をご紹介いたします。


そしてこれらが終わってやっと、スタート地点に立ちます。
言語の特徴をつかみ、もっとも基礎的な単語や文法をそれなりにつけてから、
リーディング、リスニング、スピーキング、そしてライティングの勉強に入っていきます。
大事なのは、全部まんべんなく行うことです。

リーディングやリスニングでインプットしたものをスピーキングやライティングでアウトプットすることでより記憶に定着し、インプットした言葉の使い方が理解できるようになってきます。音で聞いて理解したものを書いてみたとき、読んでみたときに聞き逃していた冠詞や前置詞に気づいたり、スペルを学ぶことができますし、逆も同様、読み書きで学んだ言葉の音をリスニングで確認できたり、話てみることで自分の癖や間違いに気づけたりします。

どれか一つや二つに絞って学習するのではなく、4技能バランスを見ながら、まずはまんべんなく学習していきましょう。その後に、苦手な部分や強化したいものがわかってきたら、割合を変えて学習を進めていきましょう。

リスニングやライティングなどの個々のスキル別勉強法についても、これから触れていきたいと思いますのでぜひチェックしてみてください。

それではお読みいただきありがとうございました。

Have a nice weekend! Nozzy.

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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