対象レベル:初心者
対象年齢:16歳以上
Guten Tag an Alle! Ayamiです☆
今日はドイツ語学習の進め方第3弾!です。
今回も張り切っていきましょー!笑
突然ですが、生徒さんからの質問って
教師なら誰でも受けることがあるものです。
「この文章の時って、なんで動詞がこの位置にあるんですか?」
「なんでこの前置詞の後の名詞は4格になるんですか?」
「なんでこの意味で〇〇っていう単語を使うんですか?」
などなど、言い出したらキリがないくらい色々ありますし、
生徒さんの質問のおかげで
「あ、こんな所が気になるのね。次からもう少し詳しく
言ってあげよう」
とこちらも色々気付かされるのでとてもありがたいです。
ただ、外国語に限らず、何かを学習している時に
つまずいた時、
「どんなに説明のうまい先生に質問してみても、
どうしても理解できない」
って時ありませんか?
(なんでこんなにわからないんだろう。。。)
(説明聞いてもわからない私はドイツ語に向いてないのかな…)
(あー、何がわからないのかもわからなくなってきた…)
こうなってしまうと非常にモチベーションが下がりますよね。
私も様々な生徒さんを見ている中で、
一回つまずくと理解するまで次に進めないタイプの
方を結構見てきました。
確かに、解決しないとスッキリしない!という気持ち、よくわかります。
ただ!!あえて私はここで言いたいのですが、
あなたがつまずいているそれ、
今絶対に理解する必要ありますか?
「…は?理解してから次に行かないと次のことが
わからなくなるかもしれないでしょ?」
と言われる方は多いかもしれません。
では、考えてみてほしいのですが、
あなたは母語の言葉を完全に理解していますか?
例えば日本語が母語の人は
品詞の種類や活用、漢字の使い分け、敬語の使い方…
母語だから100%理解していると言い切れますか?
おそらく、母語でも100%その言語を理解しているという人はいないはずです。
(もしいるのなら「言語学」という学問は今すでに存在していないでしょう。)
どうして母語ですら完全に理解することは不可能なのに、
ドイツ語を完全に理解する必要があるのでしょうか?
というわけで、私は5分ほど説明しても生徒さんが
理解できなさそうであれば、
「今はわからないかもしれないけど、
学習が進めば理解できる時が必ず来るので、
とりあえず今は「ふ〜ん、そうなんだ」程度に流そうか!」
と言って、その場での解決はしません。
多分その場では解決できないですから。笑
でもこの時に勘違いしないでほしいのは、
すぐに理解できない=ドイツ語に向いていない
ということではないこと。
日本人の国民性は真面目な気質なので、
(しっかり理解しなきゃ、全部やらなきゃ、
できないことはダメなこと。)
と自分を追い込んでしまう人が多いです。
でもドイツ語学習においては
「わからない」時間も学習のうち
だと思うようにしてほしいんです。
あなたはドイツ語学習の道のりってどんな感じだと思いますか?
一本道を高みに向かって歩いていく感じですか?
曲がりくねった道をゴールに向かって突き進む感じですか?
実は、この外国語学習の進め方については
しっかり学習科学の分野で研究されてきました。
(おそらく外国語に限らず学習全般に言えることだと思います。)
人はどのようにして外国語を習得していくのか?
そして、これを研究してきた専門家はこのメカニズムに関して
一つの結論を出しています。
それは、
学習はスパイラル状に積み上がっていくもの
だと考えるということ。
以下の図式を見てみましょう。
スパイラルとは「らせん」を意味しますが、
ドイツ語学習も、このスパイラルのように同じところを
ぐるぐる回転しながら裾広がりに知識が増えていくと考えます。
つまり!!ドイツ語学習は
同じ事を繰り返しながら、
少しずつ語彙力、文法の知識、表現力、リスニング力などが
蓄積されることで
ドイツ語の習熟度が高まっていくのです。
わかりやすい例を挙げてみましょう。それはリスニングです。
ドイツ語のリスニングってたまに、
(何十回聞いても、トランスクリプトのように聞こえないんだけどぉ!!怒
音声データおかしいんじゃないの?!)
って時ありませんか?
そういう時は潔く諦めてその課題は一回放置してみてください。
それでレベルが一つ上がった頃にもう一度、
そのリスニングを引っ張り出してきて聞いてみてください。
(あら…?前回聞いた時より普通に聞き取れるわ…!!)
となっているはずです。
それはあなたが他の課題などで似たような発音を
聞くことを繰り返していくうちに、聴覚が慣れてきて、
脳がその音を認識できるようになったからです。
このように、ドイツ語学習では学習を進めていく中で
似たようなことを形を変えながら何度も反復するので、
今すぐ全てを理解しなくてもいいのです。
今わからなくても、後から何度も似たような内容が
別の課題として出てくるので
きっとどこかのタイミングで
(あ、そういうことだったのね!!)
と自然にスッと納得できる瞬間がくるはずです。
さて、タイトルにもつけましたが、
「わからない」状態を受け入れること
の意味をわかっていただけましたでしょうか?
生徒さんがドイツ語学習の中で壁にぶち当たる状況は
教師としても早くどうにかしてあげたいと思うものですが、
中にはこうした学習の積み重ねでしか解決できないものもあります。
もし、あなたが今ドイツ語学習でつまずきを感じているなら
とりあえず「ふ〜ん」くらいに流して、
どんどん学習を進めてみましょう♪
ドイツ語学習の進め方シリーズはまだまだ続きます!
次回もお楽しみに〜☆
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