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Cafetalk Tutor's Column

Kanna.K 講師のコラム

バレエ『ラ・バヤデール』とパリ・オペラ座の魅力を熱く語らせて下さい!

2021年4月7日

皆様こんにちは!
今週はいかがお過ごしでしょうか?


私は週末は近くのビーチにお散歩に行ってきました。

ちょっと風が強かったですが、歩く分にはちょうど良く、泳いでいる人もいましたがウェットスーツ着用の人が多かったです。
さすがの南カリフォルニアもちょっとまだ水着で泳ぐのには早いかな(∀^;)ゞ


先週もたくさんの生徒さんとレッスンさせて頂き、感謝感謝です♪



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今週の講師コラムは最近私がYouTubeで何度も見てしまうバレエについて書こうと思います。

そのビデオとはパリ・オペラ座の「ラ・バヤデール」練習風景。
2020年のワールド・バレエ・デーにアップされた動画です。

もうこんなに美しいものある?って何度見ても感動してしまいます。

動画の前半は日本人ソリストのオニール・八菜さんがたくさん写っていて私は八菜さんばかり追ってしまいます。
クリーンなのにダイナミックな踊り、素晴らしいです。

パリ・オペラ座のダンサーはトップのトップ、優秀なダンサーしかいないカンパニーだとは思いますが、それでもこのコロナ禍で踊れなかった期間もあったろうに、このクオリティーで踊れるのが本当にすごい!

三幕影の王国のパ・ド・ドゥをリハーサルするのは
Amadine AlbissonとHugo Marchandのペア。
もう何でしょう、言葉にならない美しさです。
特にアマディーンの足先の美しさは何時間でも見ていられます!

リハーサルの映像ですので、ちょっとダンサーの素顔が垣間見れるシーンもあったりしてそこもファンとしては嬉しい♪

またこのパリ・オペラ座の『ラ・バヤデール』は有料ですがオンラインで全幕見れるようになっています。
パリ・オペラ座のバレエを自宅から見れるなんて贅沢ですよね~
私も全幕、食い入るように見ました。

また今回はコロナ禍の特別な公演だったからか、幕毎に主役のキャスティングが違います。
多くのプリンシパルダンサーを一挙に見れるのも魅力です。
ダンサー毎に役へのアプローチが違うのも面白い。

パリオペラ座の『ラ・バヤデール』はルドルフ・ヌレエフ版で、オリジナルのマリウス・プティパ版とは異なります。
極彩色のお衣装や、豪華な舞台装置などにも注目です。

私はパリ・オペラ座のお衣装が大好き!
どの作品も、豪華であれシンプルであれ、やっぱり芸術の街パリだなぁと思わせられるお衣装の数々。

パリ・オペラ座のお衣装の一部はCHANELのデザイン。
ココ・シャネルとパリ・オペラ座の友好の歴史はVOGUEのサイトで写真付きで記事がありましたので興味のある方は一読下さい。
ロシアバレエを世界に広めたバレエ・リュスとも絡めて、とても興味深い記事です。

そして、パリオペラ座を語る上で欠かせないと私が思うのはダンサーの演技力!
ああ、バレエダンサーは踊る女優(俳優)なんだと見る度に再確認させられます。
『ラ・バヤデール』はとてもドラマティックな作品ですので、そこにも注目です。



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この後は是非バレエ『ラ・バヤデール』のあらすじを読んでから、戻って来て下さると意味がわかるかと思います。⇒あらすじ
そんな時間はないという方は『ラ・バヤデール』はインドの舞姫が主役のお話ということだけ頭に入れておいて下さい。

『ラ・バヤデール』(ロシア語では『バヤデルカ』と呼ばれます)の初演がサンクトペテルブルクで行われたのが、1877年。
この時代というのはヨーロッパでジャポニズムが流行った時代でもあり、人々の東洋への関心が高まった時代でもあります。

皆さんこの絵を見たことはありますか?



クロード・モネ作『ラ・ジャポネーズ』です。
この絵が描かれたのは1876年、サンクトペテルブルクでの初演の前年です。
日本趣味の絵を描いたのはモネだけではなく、ゴッホやマネ、バレエ画で有名なドガなども日本の浮世絵に影響を受けた作品を残しています。

実は『ラ・バヤデール』は1830年にフランスでF.タリオーニ(マリー・タリオーニの父)の振付で『神とバヤデール』という前身作品が初演されています。
その後、しばらくヨーロッパで上演されることはなかったのですが、1961年キーロフ・バレエのロンドン公演で披露され、そのエキゾティシズムが評判になり、大成功を収めました。
この公演期間中にルドルフ・ヌレエフは亡命したとされていますから、ヌレエフにとっては思い出深い作品だったのかもしれません。


このことからもわかる通り、ヨーロッパのエキゾティシズム「まだ見ぬ世界への憧れ」は長いこと続きます。
16-17世紀の東部貿易に始まり、ヨーロッパ植民地主義で更に人気は高まります。
外国の情報は入ってくるが、まだまだ簡単に旅行が出来る時代ではないですもんね。

詳しくは長くなってしまうので書きませんが、20世紀初頭にヨーロッパで人気を博したバレエ・リュスも『韃靼人の踊り』『クレオパトラ』『シェヘラザード』など数々の異国情緒溢れるバレエを世に送り出しました。

こういった感じでバレエの歴史を芸術史の大きな流れの中で捉えるとよりわかりやすく、より面白いと私は思います。
バレエは結局のところ娯楽の一種ですから、その当時の人々の生活や流行と密接に関係があるのです。



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今は簡単にインターネットで世界中の美しいバレエが、優れたダンサーが見られる時代です。
プロのバレエダンサーを目指す生徒さんも、趣味バレエの皆さんも、是非たくさんバレエを見て下さい。
好きこそ物の上手なれ。
やっぱりこれに尽きると思うのです。

では、今週もレッスン頑張っていきましょう♪

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

Kanna.K

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