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Cafetalk Tutor's Column

中村勇太 講師のコラム

コンクール期間の3か月

2021年4月10日

先日、生徒さんのコンクール本選がありました。

 


年末の一次、年始の二次予選のあとの全国大会(本選)です。

指導者名や生徒名なども公開されているのでコンクール名は伏せます。

 

僕のレッスンでは、コンクール参加を強制しませんが、チャレンジしたいという希望は歓迎です。例年全国区のコンクールに参加する子が23人います。

 

今回は本選に残った約35名中の4位でした。

初めてでまずまずの手応えかと思いきや、本人は大変ご不満そうです(汗)

 

コンクールは巡り合わせや曲被り、審査順など運もあります。しかし、今回の結果なら本人の努力がまずあり、ご家庭のサポートがあり、指導内容も間違っていない、と思います。

 

当日の録画や審査の講評は僕もじっくり確認します。講評を見ると、参加すべきコンクールか、参加して意味がある機会かどうかよくわかります。今回のコンクールでは技術評価と芸術評価の2軸で評価が分けられていました。

 

細かく言えば「その曲の構造を理解して初めてテクニックがつく」、また「表現するためにはそのテクニックが必要」という二つの面があります。

いわゆる両輪ですが、じつは一輪の両面だと言えます。

 

今回、必要になったのは2曲。

本人の希望で無伴奏でした。

バッハのテンポ・ディ・ブーレとイザイの妄想。

 

どちらも譜読みの段階で、音の緊張感の変化と技術のリンクを説明することに重きを置きましたが、そのほかの指導は基本だけです。

 

篠崎教本の基本練習を完璧にすること。

姿勢、構え方から見直してもらいました。

これが、本人にとっては一番辛かったと思います。

今できる事を一回捨てて、音が出ないところからやり直しです。

 

音階やエチュードは、音程や音価、リズムや拍子という音のチェックだけでは不完全。

楽器の仕組みを把握して回路ができているか、それぞれの音を出すまえに行う動作が無駄なく順序立てられているか、など頭の中までしっかり検証します。

 

ここまで読まれた方は、あーこわい、と思われたかも知れませんが、僕の場合大人の生徒さん方に対しての指導内容も、コンクールを受けない子どもさんに対しても同じです。違いがあるとすれば、練習量(時間ではない)の要求が違うので、一曲にかける時間がだいぶん違います。

(とはいえ、コンクールを受ける生徒さんにも、いつでも弾けるか抜き打ちチェックが入るので、半年以上はその曲と過ごしてもらう事が多いですし、コンクールを受けない子もレパートリーがたまれば、可能な範囲でコンサートやリサイタルを開いてもらうことがあります)

 

自分はお出汁。曲は素材。

いいお出汁で素材の味が迎えられるように、日頃からいいお出汁をとるように自分も律していきたいと思います。

 

さて、まだまだ生徒さんのコンクール、オーディション、発表会が続きます...今日も生徒さんと一緒に笑顔でスパルタ(^ ^)です。

 

 

 

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