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Cafetalk Tutor's Column

Shima.A 講師のコラム

手相はどこ発祥?~手相ノートNo.1~

2021年4月22日

手相は、昔から日本にありますよね。
ということは、中国から伝来したのでしょうか…?
手相を習い始めて、意外な歴史がわかったので、
リポートします!

手相を習い始めたいきさつは、
昨年、ブラッシュアップのため、
とある先生の下でマルセイユタロットを習っていました。

その先生が、手相も教えてくださると聞き、
今春から、手相も習得しようと決心しました。

実は、手相は9年前に、カルチャースクールで一通り習っていましたが、
3か月と期間が短かったのもあり、すっかり忘れてしまっていました。
今度は、マンツーマンでスタートです。
がんばるぞ!

先月、第1回、ということで
ざっくりと手相の歴史を習ってきました。

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手相は、約3000~5000前のインド発祥という説が有力です。
古代インドから、仏教とともに中国に伝わり、易学を取り入れて発達し、
平安時代の日本にもたらされました。

中国や朝鮮半島では、独自に手相の研究が進められ、
中国では、運命診断の手法に留まらず、
病気を診断する手段の一つとしても手相が用いられていたようです。
 
日本では、平安時代には一部の上流階級だけが嗜むことのできる
高尚な趣味のようなものだったのかもしれません。
一般庶民に手相占いが普及したのは、
江戸時代になってからだそうです。

一方、古代インドから中近東へわたり、
ヨーロッパや北アメリカにも伝わりました。
しかし、手相や他の占いがカトリックの教えに反するという理由で
弾圧を受けた時期がありました。
 
本格的に手相がヨーロッパに普及したのは19世紀です。
フランスの手相家デバロールとダルパンチーニが「西洋手相学」の基礎を作りました。
その後、英国の手相研究家キロー家が登場します。
(キローはペンネームで、本名はウィリアム・ジョン・ワーナー。)

キローは、お母さんも占い師で、
14歳で手相書を書き上げ、インドにわたって2年間学び、
ロンドンに戻って上流階級の人々を相手に実践をかさねたそうです。
 
キローの西洋手相学が日本に紹介されたのは、明治時代のことです。
彼の手相の本が日本でも、明治36年ごろに翻訳され、紹介されたようです。

中国式手相占いが主流だった日本の手相術が、キローにより新しいスタイルに変わりました。
現在でも、日本の手相は西洋手相学が元になっています。

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てっきり、中国発祥だと思ってたので意外でした。

それから、英国はシャーロックホームズの時代に交霊術がはやるなど、
科学では割り切れない分野への切込みがすごいな~と思います。

私の好きなファンタジー小説も、英国の作家によって書かれたものが多いです。
現実では目に見えないはずの世界も、
イキイキと描かれているのが好きなんです。

そして手相には、地味なイメージがなくなっちゃいました。
地球上の様々な場所で発展し、知識を取り入れた上での集大成、
と思うと、なんだか壮大なスケールを感じますね。

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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