歌でイタリア語の勉強?:条件法、vorrei che +接続法半過去ならコレ

ARI T.

イタリアのpopsでイタリア語を勉強するのってどうでしょう?
と、時々訊かれます。
基本的にはNO、良くないです。
絶対にダメなわけじゃないけれど、基本的にはオススメしません。
特に作詞作曲が別々の人である場合はオススメしません。

歌詞の翻訳経験もあるのですが、あれはとんでもなくやり辛い。
ちゃんとした文章になっていなかったりして、すごくやり辛いんです。
一般的に歌は圧倒的に曲先(メロディーに合わせて作詞をする)が多いのです。
つまり、歌詞がメロディーに制限を受けるわけです。
よって、字余りだったり、変なところで区切れたり、文法が無視されたりということが多いのです。

そういうわけでオススメしません。

一方で、作詞作曲が同一人物だとか、
もっと言えば歌う人も同じ、つまりシンガーソングライター(=cantautore)の曲はより自然なイタリア語の場合があります。
オススメな場合もあります。

要は曲によってはオススメできる、程度であるというのが私の考えです。

などと言いつつ、何を隠そう、実は私も「vorrei che +接続法半過去」は語学留学当時めちゃくちゃ流行っていた曲で覚えました!
ハハハ (^○^)
条件法と直接法未来形の使い方の違い、も同じ曲で理解できるかもしれません。
スローなパートがありまして(ま、全体的にスローなのですが)、そこで「vorrei che +接続法半過去」が使われているのです。
クラスメートのスペイン人とオランダ人と、アホみたいにこの歌を歌いまくって覚えました。
この曲は歌っているGiorgiaと、もう一人これまた有名なシンガーソングライターのEros Ramazzotiともう一人の合作なので歌詞がちゃんとしています。

Giorgiaの「Come saprei」です、お聴きください。




ついでに、彼女の口、唇、舌の動きにおご注目いただきながら今一度ご覧くださいませ。
正しい発音のヒントがたくさんかくされています。


歌での勉強が役にたつかどうかは歌詞次第です。
まずは歌詞を書き起こしてみるのをオススメします。
これ、結構難しいですよ。
勉強になります。
でもって、書き起こした歌詞をよく読んでみて下さい。
多少の文法事項の省略など以外、あまり問題がないようでしたら歌いながら覚えてしまうのは一つの手だと思います。
あ、正しい発音で歌うことが重要ですからね♪


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