高校数学IAで挫折した方は、中学校の数学で苦手分野を残してきたのかもしれません。
高校になると、数学は具体的な数字より文字を使うことが多く、
抽象的で理解しにくいと思います。
私も当時は、展開や因数分解は何とかなりましたが、
2次関数あたりから学校の授業についていけなくなりました。
軸や定義域の移動のところで理解できなくなりました。
その原因は今まで中学数学と高校数学の難易度の幅にあると考えていましたが、
ネットで見た記事で、中学数学で自信のない分野があったことが原因だとわかりました。
私の中学校は系統学習をしていなくて、高3の最後は受験勉強一色だったため、
どこが弱いのかをじっくり考えることはありませんでした。
中学数学は得意だったため、問題を解いて解説を聞いて理解して終わっていました。
そういえば、高校入試でも2次関数の応用問題で間違えていました。
よくよく考えると、高校の数学IAで勉強する2次関数は、
中学数学の中3で学ぶ2次関数の理解が必要であり、
それは中2の1次関数、中1の比例・反比例の知識を必要とします。
さらに遡れば、小6の比例と反比例、小5の関数を表す式と繋がります。
高校数学IAが全く理解できない人は、中学校の系統学習の参考書を解き直すのが手だと思います。
講師コラムで紹介した「大学入試ステップアップ数学I基礎」が難しいと感じた方は、
「中学総合的研究問題集 数学」で苦手分野だけ復習してみてはいかがでしょうか。
「中学総合的研究問題集シリーズ」は「中学総合的研究シリーズ」と対応している問題集で、
学年の内容別ではなく系統別に整理されているため、苦手分野の復習に適しています。
要点まとめ、標準問題、発展問題、そして最後に入試予想問題が載っていますが、
中学数学の復習であれば標準問題までで十分だと思います。
参考までに「大学入試ステップアップ数学I基礎」と「中学総合的研究問題集 数学」の
分野の対応表を作りましたので、ここに貼っておきます。
数学Iで躓いた方はこの表を参考に、中学数学の復習をすると良いと思います。
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