ブロッコリーのおかげで英語が伸びた話

Yoshi Sensei

 


お疲れ様です、Yoshiです。


ブロッコリーの話をします。



さかのぼること数年前、まだYoshiが大学1年生の頃。


渡米して2年目、まだまだ英語が自由に使えずに悩んでいました。大学の授業は課題も多いし、ネイティブを相手に90分間の講義でバチバチにやりあうのは心身ともにくたびれます。


そんなある日、カフェテリアでお昼にしようと、牛肉をあまーく煮たやつ(名前が不明)と茹でたブロッコリーの定食の列に並びました。


カフェテリアのおばちゃんが盛り付けてくれるのですが、目の前にはサッカー部らしきアスリートな人が並んでおり、おばちゃんに一言、こう言いました。


「Can I have more broccoli?」

(ブロッコリー多めでもらえますか?)


するとおばちゃんは、


「How much do you want?」

(どれくらい欲しいの?)




ここまでの会話が聞こえていたので、アスリートな人がなんて答えるのか気になって、聞き耳を立てていました。するとそのアスリートさんはこう答えました。





「Like a forest.」

(森みたいになるまで。)




この会話が衝撃的だったので、いまだに強く覚えています。


「英語ってこんな自由でいいのか・・・!!!」と、自分の中の英語学習のイメージがガラッと変わった瞬間でもあります。


日本人英語学習者にありがちなのが、日本語を言葉そのままに英語に訳してしまうこと。ところが、言葉をそのまま丁寧に訳そうとすると時間もかかりがちですし、その言葉を通して伝えたかった内容がかえって伝わりにくくなってしまうことがあります。Google翻訳だとうまくいかないのはこれが原因ですね。


英語を使う上で気をつけたいのは、「自分が本当に伝えたい、コアイメージはなんなのか」ということ。英語を話すとき、単語を伝えたいのではなく、自分の意思を伝えたいんですよね。


だから、「I want to have a lot of broccoli.」ではなくて、「Like a forest.」の方が正解に近いんです。カフェテリアのおばちゃんも笑顔です。


英語を通して何を伝えたいのかを常に考える癖をつけること、強くお勧めします。




本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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