前のコラムでフラメンコについて書きましたが、こちらでは闘牛について詳しく書きます。
スペインにて一緒に暮らす私の彼も、小さいころ親に連れられて闘技場ヘ見に行ったことが何度があるそうです。
闘牛は巨大なので、足音が振動として伝わってきて、"Impresionante"だったそうです。
しかし、そんな彼も今では闘牛反対です。
理由は、前回コラムにも書きましたが、闘牛はとても残酷だからです。
気分を害される方がいるかもしれません。苦手な方はここで読むのをやめてください。
まず、闘牛とは日本で言うお相撲のような感じで、スペイン全国で春から秋にかけて行われるFeriaというお祭りの時期のみ、各町で行われます。
Feria といえば、Sevilla の春祭りが有名ですね。スペイン3大祭りの一つです。
闘牛で戦う牛は全部で6頭です。まずは8頭用意されますが、闘技場の横の牛舎にて、6頭が選ばれます。
恐らくすべて雄牛であるということだと思いますが、大切なところを縛り付けてわざと牛を怒らせ、興奮状態にさせます。
闘牛への攻撃は大きく分けて3段階に分かれ、まずは下っ端の闘牛士が、銛を使って背中から傷つけて行きます。
体力を奪われていく闘牛は、途中馬に乗った騎士と戦うこともあります。
最後に、とどめを刺す人が出てきて、疲れて頭の下がった闘牛の首の後ろに剣を突き刺します。
美しく一回の攻撃で倒すのが良いとされ、腕の良い闘牛士には戦った牛の耳が、もっと素晴らしいと判断されるとさらに尾が、切り取られて与えられます。
そして強い闘牛、つまり戦っても戦っても倒れない闘牛(そんなにいないようですが)は、恩赦が与えられ、殺されずに済みます。その後は自由に生きていけるそうです。
昔の娯楽が現代まで残っているのですが、確かメキシコやポルトガルの闘牛は殺さない闘牛、というものもあるそうです。
何とか、人間のエゴだけで終わらないようにすると良いかもしれませんね。
では、またレッスンにて。Hasta la próxima ;)
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