昨日のコラムの続きです。
赤い暗記シート越しに赤いりんごを撮影してみました。
赤が薄くなるかと思いましたが、色がよくわからなくなっただけですね。
さて。世の中には美白、美肌や清潔感には、白色を用いるCMが多いです。
洗いたてのシーツ、紫外線カットの日焼け止め、本当に白白白。
飛鳥時代には「はやら」「はふに」などのおしろいが中国からもたらされたそうです。
どうやら、白色には特別な思い入れがあるようですね。
それでは、問題。
①あなたは赤いりんごを白くすることができますか?
②それを見て美味しそうだと思いますか?
私の解答を書きます。
①白くすることはできません。
白い絵の具を塗っても、そのりんごは本質的には赤いりんごのままです。
写真を撮って白く加工しても、りんごのもつ赤色は変化しません。
②美味しそうだと思いません。
りんごは赤いのが美味しそうであり、わざわざ自分で白くしたりんごを食べたいとは思いません。
本来の赤いりんごを食べたいと思います。
これを人間に当てはめてみましょう。
赤いりんごをあなた、世間一般の理想像を白色、とします。
赤いりんごは白くなれないというのは、
あなたが背伸びをしてまわりに合わせようとしても、
本質的な部分は変えられないということです。
まわりに合わせるのが良い悪いではなく、「赤色」というのはあなたの性質なのです。
白くしたりんごは美味しそうではないというのは、
あなたが無理してまわりに合わせても、私には魅力的に映らないということです。
社会で生活をするために、赤色を白色っぽく見せることも必要かもしれません。
でも、赤色の独特の魅力を抑えて無理やり白色にして辛くないですか?
私は、高校生や浪人生によく悩みを相談されました。
私には的確な答えを出すことが難しいですが、生徒は話して楽になったと言います。
受験生は辛いです。人生を左右するかもしれませんから。
浪人生はもっと辛いです。後がありませんから。
でも、決して自分を否定してほしくないです。
どんなに勉強が苦手でも、どんなにメンタルが弱くても、
それはあなたがもつ「赤色」なのです。
それでいいじゃないですか。素晴らしいじゃないですか。
まずは、自分は赤色だ。と思うこと。
次に、自分はステキな赤色だ。と誇ること。
変な自慢や高いプライドとはまた違います。
自分を肯定して、もっと楽しく生きましょう。
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