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Cafetalk Tutor's Column

Noritalia 講師のコラム

イタリアでは、お客様は神様じゃない。だから。

2022年2月26日

みなさんこんにちは。イタリア語・日本語講師のNoritaliaです。


イタリア人は性格が明るく、大きな声というイメージを持っている人が多いと思います。


私が現在住んでいるのはエミリア・ロマーニャ州のロマーニャ地方(ボローニャより南側)です。ともかくこの地域の人達は声が大きくて、閉口母音を開口母音にして話す特徴があったりと、口の開け方が大きいんです(Perché をPerchèと発音したり)。


過去にピエモンテ州、ロンバルディア州、トスカーナ州、マルケ州、プーリア州に住んだことがありますが、今までで一番声が大きいです(笑)。声が大きい上にテレビもついてるので、テレビに負けないように声もさらに大きくなる。イタリアあるあるです。


ピザ屋さんに行って、周りの声が大きいから自分たちもさらに大声になる。イタリアに来られた方なら分かると思いますが、イタリアのレストランやピザ屋さん、みんな大声でうるさいですよね!


これは私にとって苦手な面でもありますが、日本人の内気な性格は、イタリア語の発音に影響を与えると思います。


イタリア人の性格が、イタリア語の発音を作り上げている。
日本人の性格が、日本人の発音を作り上げている。


イタリア・日本どちらも一長一短ですが、黙っていても全てがキチンとしている日本と、いちいち主張していかないと物事が進まないイタリアでは、人の性格も変わろうというもの(笑)。


私のイタリア語も、そんなイタリア生活の洗礼を受けて、ある時点で突然頭が「プッツン」し、そこからは大きな声で主張して”周りに埋もれない”ように気をつけるようになりました。


イタリア語も最初から上手に話せた訳ではありません。言いたいことを言えても、向こうから早口で返されると、答えることができなかったり。フリーダイヤルに電話してクレームを言おうとしても、向こうから電話を切られてしまったり。


でもある時期を境に、イタリアでの生活が少しづつ穏やかなものになっていきました。毎日の問題は山積みでも、です。


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付け加えますが、語学学校などすべて学校が手配してくれる滞在では、こういうことはあまり起きませんでした。

しかし国立学校に入学し、住むところや各種手続きを自分で全てしなければならなくなった時、学校での勉強時間よりも”普通に”生活を営むために費やした(戦った)時間の方が多かったです。

留学前に「私立の方が雑用を自分でしなくていいから勉強に集中できる」とアドヴァイスされましたが、イタリア語にまみれて生活したかったので、この選択で良かったと思っています。
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それは私の心に余裕が生まれたと言うこともあると思いますが、イタリアでは日本のように「お客様は神様」ではないと言うことを学んだからだと思います。だから話すときはお互いにリスペクトしながら話さなければいけないんだな、と分かったのです。


さて、ここで今日のコラムの題名につながるのですが(←遅い)、イタリア人はハッキリしているようで、実は繊細で言葉にとても気をつける人達です。


相手をリスペクトしながら話す。ここでイタリア語文法の接続法、条件法が活躍してくれます!


文法が絡んでくるこちらのテーマについてはまた別のコラムでお話ししたいと思います。

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ここまでお読みくださりありがとうございました (^_^)


Vi auguro un buon proseguimento di fine settimana!


NORIITALIA

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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