深海魚は海底で考える。
しかし、いくら考えても答えは出ない。
マンガ風に例えるなら、アイディアの雲は浮かぶのだが中身は真っ白の状態。
結局打破する方法はわからずに海底をさまよい続けるのだった。
そのうち現実逃避するようになった。高2夏まで部活に燃えた。
弱小バドミントン部だが、身体を動かしているときは嫌なものを忘れることができた。
部活では一人だけ燃えすぎていた。
みんな土日の午前中の練習に遅れてくる。
私は真夏の体育館でただひとり、無心にサーブ練習をしていた。
次第にソリが合わなくなり嫌になった。
私「部活辞めます」
顧「あ、そう」
顧問の先生も興味ないようで一瞬で退部が完了した。
次に科学部に入部した。
科学が好きな人たちがゲームを楽しむ部活だった。
「ああ、ケイスケも落ちぶれたな」
バドミントン部の仲間は全員そう思っただろう。
しかし、ここで一気に光が差すのである。
科学部の友達とは打ち解け合い、すぐにゲーム話に花を咲かせた。
オタクパワー全開である。
勉強の話に触れることがあった。進学校だから仕方ない。
私が国数英社理のうち化学以外全部わからないことを正直に言うと、
「一緒に勉強しようぜ」
と言ってくれた。それがどれほど嬉しかったことか!
思えば、この一言こそ私が望んだことなのかもしれない。
土日、テスト前は高校が開放されていた。高校で勝手に自習ができた。
科学部仲間で集まってテスト勉強をした。
それぞれ勉強内容はバラバラだが、集中することをようやく身につけた。
私「ここわからないんだけど、何でこれを代入するの?」
友「そんなこともわからないの?教科書に書いてあるじゃん」
公式が教科書に載っていた。そう、それは公式だったのだ。
友達に聞いてばかりいるのも悪いし、
自分で頑張れるところは自分で頑張った。
そのうちに教科書レベルは解けるようになってくる。
そうなると調子に乗って友達に自慢したくなる。
私「①式と②式から③式が導けるんだ!」
友「当たり前じゃん」
そんなことを言われた日にはメラメラと燃えてくる。
(絶対コイツには負けない!一泡吹かせてやる!)
コツを掴んで赤点の科目は次第に減った。
定期テストはワークと先生がここ出ると言ったところから出題された。
そこをテスト前に徹底的に潰した。
赤点回避なら簡単にできるようになった。
以下に赤点脱出のコツを書く。
英語:単語・熟語の暗記。重要な構文の日本語訳をまるまる覚える。
英語:単語・熟語の暗記。重要な構文の日本語訳をまるまる覚える。
数学:公式を覚えて教科書レベルの問題を完璧にする。
化学:用語・反応を覚えて計算問題を解けるようにする。
物理:公式を覚えて基本問題を解けるようにする。
日本史:語句と資料集を頭に入れる。
国語:単語・句法の暗記。重要な構文の文法的な解説を覚える。
実技科目:単語・意味の暗記。
定期テストは暗記で乗り越えられた。
才能?遺伝?環境?
そんなものは定期テストに1mgも関係ない。
ただ莫大な量を頭に詰め込めば何とかなるのだ。
赤点ホルダーの生徒さん、保護者さまに大声で言いたい。
「赤点が嫌なら暗記しろ!」
もちろん、私は勉強の基礎が欠落しているからハンデはあった。
その分を暗記量で補ったのだ。
これはあくまでも定期テストで赤点を取らない方法。
その分を暗記量で補ったのだ。
これはあくまでも定期テストで赤点を取らない方法。
受験勉強とは違うことに注意しよう。
深海魚は水面に向かって真っ直ぐ浮上する。
コメント (0)