いつもの生活に世界のスパイスを。

Cafetalk Tutor's Column

Keisuke.H 講師のコラム

二軍エリート、予備校中退!? 1限

2022年7月20日

センターリサーチA判定で落ちる要素がどこにもなかった。
受かった地方国立大学の試験が簡単で呆気なく進学が決定した。

問題はここだった。試験が簡単すぎたのだ。
私は高1から化学だけは真面目に取り組み、
有機化学は東大・京大の過去問も解いていた。
二次試験があまりにも簡単で
「こんな問題を出す大学で勉強したくない!」と思ってしまったのだ。
 
前期に出願したのは高3夏、担任に「無理だよ」と言われた大学。
本当に行きたいかと聞かれたら答えは断然ノー。
学力無視したらオープンキャンパスで感動した筑波大学に行きたかった。
 
私は前期の合格を蹴って浪人したいと言った。
前期合格を辞退なんて非難轟々である。
担任の先生、両親、友達、みんな反対した。特に担任の先生は猛反対。
周りの誰にも理解されなかった。
でも、一度付いたイメージは消すことができない。
アパート探しも終わり書類手続きだけ、という段階まで引きずってしまった。
 
「本当にこれで良いのか?」
「大学に進学して、順調に就職、結婚して人生を終えとき、満足って言えるだろうか?」
「この選択を一生後悔するんじゃないか?」
モヤモヤはどんどん濃くなっていく。
 
合格手続きの期限当日、私は大学にいなかった。
曇り空の中、高校の中庭で一人背の高い木を眺める。
「これで後戻りできなくなったな」
進学すれば楽なのは見えていた。だが、私にはどうしても我慢できなかった。

二軍エリート、予備校中退!? 2限に進む。

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

お気軽にご質問ください!