こんにちはSaoです。
よくアメリカ人やカナダ人が話している時に、letterやwaterの発音でtの部分がLやDっぽくなり、「レラー」や「ウォァーラー」みたいに聞こえたりすることありませんか。
かと思えば、studentやafterなどはきちんとTを読みます。
一体なぜなのか、何が違うのか…
今回は、この疑問についてご紹介します。
TがL読みになるこちら、実は
・アルファベットの並び
・単語のアクセントの位置と音のはじき
・アメリカ人のお国柄
が関係しています。
まずアルファベットの並びですが、こういう発音の仕方をする単語の綴りは、全てTが母音で挟まれています。
waterやletter、swaterなどの単語を見ると、全てTが母音と母音の間にありますよね。
逆にL読みをしないstudentやafterは、母音でTが挟まれていません。
ちなみに語尾のYも母音としてカウントされます(Partyやprettyなど)
そしてアクセントと音のはじきですが
L読みするTの1つ前にアクセントが付いている場合、そのはずみで次の音が弱く発音されます。
その際Tの時に舌先が上あご辺りに付くのですが、アクセントの強い音の後にTを発音すると、その舌が弾かれる様な音を出します。
そうするとLの様な音に自然となってしまう。
という仕組みなんです。
waterの発音記号はwˈɔːṭɚ、そしてletterはléṭɚで、アクセントは(´)や(')といった´なのですが、どちらもTの前の音にあります
逆にTをL読みしない単語のstudentやafterの発音記号を見てみると
student=st(j)úːdnt
after=ˈæftɚ
となっており、アクセントの位置は別の場所にあります。
これだとTをL読みする法則に基づいていないので、L読みされない。という事になります。
あと余談ですがstというフォニックスの音がありますので、stという組み合わせの時は基本的にtはL読みしません。
そして最後の「アメリカ人のお国柄」というものですが、これはアメリカ人がせっかちさんが多い。というのもあります。
言語の歴史などを遡って調べた物なのであながち間違いではないでしょう。
というのも、イギリスはwaterもletterもしっかりとTを発音します。
別にイギリス発音だけ単語のアクセントの位置が違う。というわけではないです。
なのでイギリスではしっかりと発音を怠っていません。
先程の音のはじきの話に戻りますが、強いアクセントの後に音を弾く際弱くなると、Tの音はしっかりと発音しにくいです。
アメリカでは、「発音しにくいならしっかり言わなくても良いよね(省略しても良いよね)(省エネできるね)」となり、今の発音に至る…とも言われています。
出来るだけ無駄を省きたいアメリカスタイルは、この様に言語にも浸透しています。
だからget upをゲラッと言ったり、check it outをチェキラの様に言ったりします(こちらはまた別の機会に詳しくご紹介します)
※決してアメリカ人をディスっていません!!
少し長くなりましたが、TをLよみする単語の理由は
・アルファベットの並び
・アクセントと音のはじき
・お国柄
です。
ちなみにDをL読みする単語もありますが、これも全く同じ理由です。
もしTをL読みする単語を練習する際は、その部分も意識して練習してみてください☆
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