どうも! プロのイタリア語通訳者のARI T.です!
皆さんも今日からイタリア語通訳者になれます。
うふっ♪
そもそも論なのですが「イタリア語通訳」という資格はありません。
はい、自称なんです、これって。
評論家みたいなものねw
だから今日「イタリア語通訳」という名刺を作ってしまえばあなたも今日から通訳者♪
通訳のお仕事というか業界事情のお話しになっちゃいますが、
この話をしよう、と思ったのは昨日知り合いから届いたメッセージがきっかけ。
「イタリア政府公認の翻訳者を紹介して」というメッセージが来たんですよ。
そんなものあるの? 聞いたことないんだけど、と私。
「だってARIちゃんはイタリア政府公認の通訳者でしょ?
その翻訳版の資格を持っている人を紹介して欲しいんだ」と。
ワインのインポーターをしている彼とは共通の知り合いが主催したパーティで知り合い、
その後ワインのお仕事をちょくちょく頂いているのですが、、、
え〜、私のことをそんなふうに思っていたの!?w
何語でも「通訳」なんて資格はないと思うし、ましてや翻訳なんてないと思うよ(知らんけど)。
と、私。
もう20年くらいの知り合いなのに、それでもそう思っていたとは!
かなりの驚き。
そう無資格。
そういうと少し知識のある方は
「え〜、通訳案内士っていうのは通訳じゃないんですか?」とおっしゃるのですが、
あれは外国語で観光ガイドをするための「案内士」の資格です。
いや、すごく難しいんですよ!
合格率も非常に低い、難関の資格です。
尊敬しています。
だけど、最も難しいのは日本に関する知識の方で、
外国語のパートはそこまで難しいわけではないとのこと。
昨年この資格を取ったスペイン語通訳者の友人がそんなことを言っていました。
「語学より日本の歴史、観光名所の知識、各地の交通手段、タクシーでの時間ごとの所要時間や料金を知っている人が圧倒的に強い業界だからさー」と。
私は自分が受けたことないのでわからないし、
受けたとしてもぜ〜〜〜〜〜ったいに合格できないと思います。
ま、そういうわけで通訳の資格じゃないし、通訳ができるかどうかは別問題です。
しかも、文部省がころころ方針を変えたことによって、
2022年現在はこの資格がなくても正規に旅行ガイドとして仕事ができるので必須でもない、、、
ね、ひどいよね、文部省。
さてさて、そういうわけでして、実際、雨後の筍のようにイタリア語通訳が増えた時期がありました。
「2001年 日本におけるイタリア年」という凄い年がありまして、
年間を通してそりゃもー、考えられないくらいの数のイベントが主要都市で開催されたのです。
そもそも仕事の数自体が限られているイタリア語の業界ですから、
実際に稼働している通訳者の人数も当然限られておりました。
とうぜん全く人が足りず、イタリア語学校に週一で通っている生徒さん、外語大イタリア語学科の学生さんなどを1年間を通して総動員で、凄いことになってました。
もー、大変でしたよ。
その結果、日本の通訳エージェントのイタリア語通訳者の登録数が10倍くらいになったとか、ならなかったとか、、、
都市伝説か?
まあ、そういうわけで資格のないお仕事ですよ、というお話しでした♪
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