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Cafetalk Tutor's Column

ARI T. 講師のコラム

イタリア語通訳のお仕事③:入口はたいてい展示会通訳

2022年11月23日

どうも! プロのイタリア語通訳者のARI T.です!
はい、最初の仕事はたいてい、これです。
バリスタや受付から展示会通訳に上がってくる人はほとんどいないので、初めてのお仕事が展示会通訳ということがほとんどかと思います。
(少なくともイタリア語はそう。他言語通訳者へのヒアリングの結果、フランス語やドイツ語、スペイン語も同様のようです)
 
展示会というのはどういうものかというと、
ビッグサイトや幕張メッセのような大きな会場で行われる見本市。
ここに間仕切りで「売りたい」会社がブースを作り、
見本品を並べ、各社が自社製品をアピールし、
その会場に「買いたい」会社のバイヤーが訪れ、
興味のある製品を置いてある会社のブースに立ち寄り商談をする。
これが展示会
B to Bのお仕事です。
 
初心者でいきなり有名スターの通訳とか、
有名企業の会議とか、
そんな仕事に出会うことはない、ありえない絶対に。
受けたら、本人が一番困るとおもいますw
 
この展示会の仕事は最低限の言語能力があれば何とかなる、と考えられています
実際、数字さえ間違えなければ何とかなる場面が多いです。
最低オーダー数、価格など、絶対に間違えてはいけないことは大抵数字。
 
と思って舐めているととんでもない落とし穴が一杯あるけれどね!

バイヤーがひっきりなしに訪れる人気企業でもない限り、
辞書を引く余裕も十分あるし、
わからないことを質問する時間もたっぷりあるので初心者向きです。
ギャラもその分お安いです。
だけどギャラを頂いて勉強させていただけると考えれば、
初心者は文句を言ってはいけないかと思います。
もちろん、私も最初の数年はこの仕事をありがたくやらせて頂いていましたよん♪
 
*最近では日本に来る外国人を取材するテレビ番組のクルーについて歩く仕事のオファーなどが一斉メールで来ることがあります。
展示会のギャラを下回るとんでもなくお安いギャラです。
会話の内容は難しいこともないでしょうが、業務時間を考えるととてつもなくハードだし、
突発的な出来事が起こりかねない(ロケなので)ことを考えると、あまり初心者向きではないかも??
無論、勉強と経験にはなりますので受ける受けないは好き好きですが、、、、
 
さてさて、そんな初心者向けの展示会のお仕事ですが、
もちろん、抑えなければいけないことはたくさんある。
企業間の取引に関わることなので、舐めてかかると非常に、非常に危険な仕事でもあります。
どんな落とし穴があるのか!?は次回につづく〜。
 
 

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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