日本語の高低アクセント(単語レベル)はあまり重要ではありません。文、文節レベルでのアクセント、イントネーションが大事です。

anegawa




日本語の高低アクセントは、あまり必要ないと私は思います


日本語の先生で高低アクセントが専門の先生は反論するかもしれませんが、

日本語を勉強するみなさんは、ほとんどの場合、あまり気にしなくてもいいと思います。


理由1
アクセントは、東日本と西日本で逆になる場合が多い。

東日本と西日本で変わるだけでなく、東日本の中でも、西日本の中でもそれぞれアクセントは変わります。

いろんなところで変わります。それでも日本語は十分通じます。


理由2
単語、語彙の数は何十万もあります。それらの高低アクセントを一つ一つ覚えることは不可能です。



理由3
会話は、単語ではなくで成り立つものです。単語より文のほうが大事です。

単語レベルの高低アクセントを勉強するより文レベル、文節レベルのアクセント、イ

ントネーションのほうがよほど大事です。



理由4
高低アクセントは、日本人でもわからない人が多いです。

私は九州生まれですが、九州人は平板型で、アクセントがあまりないといわれます。

どっちかわからないこと、多いです。

悩んで時間をつぶすくらいなら、他のことを勉強しましょう。



ただし、明らかにアクセントなどがおかしい場合は、直す必要があります


アクセントの場合、高低アクセントというより「中国語母語話者のアクセント」の問題が多いようです。

違った意味で、おかしいアクセントを直す必要はあります。母語の影響でアクセントが極端に強いのは

中国語母語話者が多いですが、韓国語、英語母語話者にも多少は言えるようです。


中国語母語話者で言えば

「か、が、た、だ、ば」などの破裂音  これらの行の残りの言葉「きくけこ、ぎぐげ

ご・・・」などの破裂音(一部破擦音) 「あいうえお」の「あ」の段の「あ、さ、な、は、ま、や、ら、

わ」などがアクセントが強くなります。これらのアクセントを弱くする練習をしましょう。






飴と雨、橋と箸、柿と牡蠣などの高低アクセントを勉強するより、文及び文節レベルでのアクセントと

イントネーションを勉強する方が
よほど役に立つと思います。


が降ることはあっても、が降ることはありません。


を渡ることはあっても、を渡ることはありません。


を食べる」 居酒屋での会話なら、普通は「牡蠣」です。最後のデザートなら「」です。 


果物の話が出ていて「かき」なら「」のことです。「牡蠣」であるはずはありません。

漁業の町に行って「かき」なら「牡蠣」のことです。


日本語は、単語や語彙はそれに助詞や動詞や形容詞や副詞が加わって文になります。

文になってその文を口に出すとき大事なのは、高低アクセントではなく、文、文節レベルでのアクセントと

イントネーションです。
(中国語母語話者はアクセント、韓国語母語話者はイントネーションの問題が多いです)




あまりにも多すぎてわかりにくい高低アクセントを勉強するよりも

通常のアクセントとイントネーションに気を付けながら、たんぶん(短文、単文)で、いろいろな言葉を覚え

たほうがよほど効率
的です。


余裕のある人、高低アクセントに興味がある人は勉強してもいいと思います。



最近、私の生徒、特に中国語母語話者の日本語のアクセントが弱く、ソフトになってきている人が増えて私も


うれしいです。



正しい日本語を流暢に、ソフトな日本語で話すことができるように一緒に勉強、練習

しましょう。




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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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