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Cafetalk Tutor's Column

Noritalia 講師のコラム

イタリア語が「早い」と感じてしまう理由 ⑤ アウトプット・発音の極意

2023年3月31日


いつもコラムを読んでいただき、ありがとうございます!イタリア語講師のNoritaliaです。


イタリア語のアウトプット・発音の極意。5回目は最終回。


イタリア語って早くて聞き取れない。なんで?

についてです〜。


どうぞお付き合いください!



イタリア語が「早い」と感じてしまう理由


【前コラムの内容】

*イタリア語を話す時、声門を閉じない。


いくつかある理由の一つを挙げるとすれば、Sinalefe(単語間の母音融合)

イタリア語の音節に関して説明を受けたことのある方なら思い当たるでしょう。



【ちょっとした実験を"想像"してみましょう】

イタリア人に文章を読んでもらって書き取るトレーニング。

単語の発音スピードは同じとし、下記の2種類の方法で簡単な文章を読んでもらいましょう。

1)単語ごとに区切って読んでもらう。
2)ナチュラルに読んでもらう。

ちょっと想像してみてください。実際にお願いできるイタリア人がいればお願いしてみてください。

いかがでしょう。


【結果】

どちらの場合も同じように書けた(認識できた)。

→深刻な問題はありません。今のままナチュラルに話すことを心がけましょう。


単語ごとに読んでもらった時より、ナチュラルに読んでもらった時の方はあまり書けなかった(認識できなかった)。

→あなたは発音ポイントよりもSinalefeを意識する必要があります。



単語と単語をつなぐSinalefe(母音融合)


イタリア語のSinalefe(母音融合)は、古典イタリア語のEndecasillaboと深い関係があります。

Endecasilalboとは、十一音節詩の事。


十一音節の詩のリズムを作るため、一つの音節に複数の母音が入ったり、単語の最後の母音を取ったりします。

オペラの歌詞にも使われているため、声帯は解放したままの発声法が生まれました。


つまり、母音が変わっても喉は変わらない

これは、イタリア語の発音においても1番の基本となることかなと思います。


アウトプットの際には、唇や口の中の色々な「形」が関わってくる訳ですが、

お腹から出た息が声帯を通る瞬間が、あくまでもイタリア語の「音」のベースになっているということ。


どちらも大事だよ!ということ。

これは声を大にして言っておきたいと思います。



「知的好奇心」は満たされるかな。でも実用的ではない


身近な例で言えば、本に書いてあるような発音ポイントで「S」を発音する人は、私の地域にいません。


イタリア語の「ウ」と日本語の「ウ」って違いますね。

完全にイタリア語の「ウ」になっていない人から説明を受けても、マスターすることは難しいです。


個々の発音ポイントは、きちんと説明してくれる専門のネイティブに聞くのが一番だと思います。

そうじゃないと、間違った「ウ」のまま定着してしまい、今度は直すのが大変になります。


さてさて。こちらの連続コラムは今回で終わろうと思います。

次は文法について書いてみたいと思います〜。


【アウトプット・発音の極意。復習】
❶自然のままで。
❷動詞から飛び込むことを怖がらない。
❸イタリア語の響きは内部にあり。息と共鳴。
❹声門を閉じない。
❺母音融合Sinalefeを大事にね!





プロフィールページで、自己紹介。日本語字幕付きですのでぜひご覧ください♪

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ここまでお読みくださりありがとうございました (^_^)


NORIITALIA

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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