どうも!
「カタカナ発音を撲滅し隊」隊長のARI T.です!
sci。
「スキー」という意味のイタリア語です。
まさかの1音節。
初めて見た時ぶっ飛びました。
変なのぉ〜ww って。
文字的にはそんなにおかしくないかな!?
と、今改めて眺めて思うARI T.
今週の講師コラムのテーマは
「学生時代の野外活動」。
私はこれ、スキーです。
小学校3年生の時からYMCAに参加して、
夏は湖でキャンプ生活、
冬と春はスキーという生活を高校3年生まで。
大学時代のボーイフレンドは、
スキーサークルでバリバリ。
私もガッツ!スキーヤーだったのだ。
バブルの「私をスキーに連れてって」みたいな、
なまっちょろいやつじゃなくて、です。
しらないか?
就職してから、いつの間にか行かなくなったな。
今日は「sci」の発音に纏わるお話。
この綴り、どう発音するかと言うと
sci=she(英語の「彼女」の発音)
です。
イタリア語には「si」という綴り&音があって、
見ての通り「sci」と綴りが違います。
綴りが違って、発音も違います。
明確に違います。
こちらは
si=sea(英語の「海」の発音)=英語の「C」
です。
イタリア語通訳業界で、
一二を争う発音信者のARI T.でも、
さすがにレッスンで発音記号は使いませんが、
あえて言うと
si=sea= /sí/
sci=she=/ʃi/
です。
完全に違う音。
で、ですね、
で、ですよ、奥さん。
日本語話者はですね、
この「si」の発音がどうにも苦手な方が多い。
日本語にはない音なので仕方ないのですがぁ、
じゃあどうするかと言うと、
「sci」と発音するんです、
「si」なのに。
いや、正確に言うと、
日本語の「し」と発音するんです。
これダメです!
確かに、日本語の中では、
「し」は「si」に最も近い音ではあります。
でも違う。
ぜんっっっっぜん、
違う。
「si」を「sci」や「し」と発音すると、
イタリア人の耳にはとにかく気持ち悪い。
身悶えするような気持ち悪さがあります。
とにかく耳障りなのです。
厄介なのは、
「si」を「し」で代用されているご本人は、
そのことに気づいていません。
なぜなら、
この2つの音の違いを脳が認識していないから。
知らないと、すーっとこのままです。
以前、5年間イタリアに住んでいらした生徒さんが、
在住時のパートナーによく「しーちゃん」と言われ、
からかわれていたそうですが、
何を言われているのか全く分からなかったとか。
ARI T.のレッスンを取って下さり、
「そういうことだったのか!」
と驚かれていました。
奇しくも「はい」はイタリア語で「sì」と言い、
「si」と同じ発音です。
表記の違いは「i」のアクセント記号の有無。
これを日本語の「し」と発音すると
イタリア人の耳には「sci」に聞こえるので、
全く脈絡のないところで
「スキー、スキー」と言っている人になります!
ごめん、これはちょっと大袈裟w
実際は「はい」って言いたいんだと分かってもらえます。
みなさん、私のレッスンでは、
ぜったいに、絶対に、
ぜぇ〜〜〜〜ったいに、
「si」 は 「si」 と発音していただきます。
御覚悟を。
この微妙な発音の違いも、
頭部断面図で
舌の形と位置を確認しながら練習することで
皆さん発音出来るようになっています。
全員です。
ただし、「発音筋トレ」を続けないと、
すぐに元にもどってしまうので、
頑張りましょうね♪
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