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Cafetalk Tutor's Column

Tutor ARI T. 's Column

si? sì? sci!:スキー♪

Weekly Topic: What was your favorite outdoor activity in school?

Apr 4, 2023

どうも!

「カタカナ発音を撲滅し隊」隊長のARI T.です!

 

sci。

「スキー」という意味のイタリア語です。

まさかの1音節。

初めて見た時ぶっ飛びました。

変なのぉ〜ww って。
文字的にはそんなにおかしくないかな!?
と、今改めて眺めて思うARI T.

 

 

今週の講師コラムのテーマは
「学生時代の野外活動」。
私はこれ、スキーです。

小学校3年生の時からYMCAに参加して、

夏は湖でキャンプ生活、

冬と春はスキーという生活を高校3年生まで。

大学時代のボーイフレンドは、

スキーサークルでバリバリ。

私もガッツ!スキーヤーだったのだ。

バブルの「私をスキーに連れてって」みたいな、

なまっちょろいやつじゃなくて、です。
しらないか?

就職してから、いつの間にか行かなくなったな。

 



今日は「sci発音に纏わるお話。
この綴り、どう発音するかと言うと

sci=she(英語の「彼女」の発音)

です。


 

イタリア語には「si」という綴り&音があって、

見ての通り「sci」と綴りが違います。

綴りが違って、発音も違います。

明確に違います。
こちらは

sisea(英語の「海」の発音)=英語の「C」
です。

 

 

イタリア語通訳業界で、

一二を争う発音信者のARI T.でも、

さすがにレッスンで発音記号は使いませんが、

あえて言うと

si=sea= /sí/

sci=she=/ʃi/ 

です。

完全に違う音。




で、ですね、

で、ですよ、奥さん。

日本語話者はですね、

この「si」の発音がどうにも苦手な方が多い。
日本語にはない音なので仕方ないのですがぁ、

じゃあどうするかと言うと、

「sci」と発音するんです、
「si」なのに。

いや、正確に言うと、

日本語の「し」と発音するんです。


これダメです!




確かに、日本語の中では、

「し」は「si」に最も近い音ではあります。

でも違う。

ぜんっっっっぜん、
違う。

「si」「sci」や「し」と発音すると、

イタリア人の耳にはとにかく気持ち悪い。

身悶えするような気持ち悪さがあります。

とにかく耳障りなのです。

厄介なのは、
「si」
「し」で代用されているご本人は、
そのことに気づいていません。
なぜなら、
この2つの音の違いを脳が認識していないから。
知らないと、すーっとこのままです。
以前、5年間イタリアに住んでいらした生徒さんが、
在住時のパートナーによく「しーちゃん」と言われ、
からかわれていたそうですが、
何を言われているのか全く分からなかったとか。

ARI T.のレッスンを取って下さり、
そういうことだったのか!」
と驚かれていました。



奇しくも「はい」はイタリア語で「sì」と言い、

「si」と同じ発音です。

表記の違いは「i」のアクセント記号の有無。

これを日本語の「し」と発音すると

イタリア人の耳には「sci」に聞こえるので、

全く脈絡のないところで
「スキー、スキー」と言っている人になります!

ごめん、これはちょっと大袈裟w

実際は「はい」って言いたいんだと分かってもらえます。



みなさん、私のレッスンでは、

ぜったいに、絶対に、

ぜぇ〜〜〜〜ったいに、

「si」 は 「si」 と発音していただきます。

御覚悟を。



この微妙な発音の違いも、

頭部断面図で

舌の形と位置を確認しながら練習することで

皆さん発音出来るようになっています。

全員です。

ただし、「発音筋トレ」を続けないと、

すぐに元にもどってしまうので、

頑張りましょうね♪

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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