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Cafetalk Tutor's Column

Noritalia 講師のコラム

(その2)イタリア語の発音。みんな違ってみんな良い?

2023年5月26日


いつもコラムを読んでいただき、ありがとうございます!イタリア語講師のNoritaliaです。


前回のコラムでは、第2回イタリア語シンポジウムを拝見した感想を述べてみました。

(1)イタリア語の発音。みんな違ってみんな良い?


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シンポジウムでも話されていた「難航した”スタンダードなイタリア語”の導入」


1954年のテレビの普及や新しい教育システムで「スタンダードなイタリア語」が普及していったわけですが、そこから69年しか経っていないんですよね。


今ではほとんどの人が標準イタリア語を話しますが、先日のシンポジウムの通り、発音に関しては地域・個人によって違いがあります。


なぜなら、イタリア統一前に話されていた「別々の言語」は「方言」として残っており、その方言は「地域ごとの発音・イントネーション」と強く結びついているからです。



スタンダードなイタリア語の発音は存在しない?


これまでに、何度か私のコラムで取り上げている内容です。


学校で標準イタリア語は学びますが、国語の先生はそれぞれの単語の発音については教えません


・・・当たり前です。


関西の学校の先生は関西のアクセントで授業をし、言葉のイントネーションは教えません。

イタリアの学校でも、先生達はそれぞれのイントネーションで教えます。



スタンダードなイタリア語の発音は「わざわざ作られた」言語であり、現実には存在しない


スタンダードのイタリア語は、テレビの中でしか聞くことができませんし、言うなれば、AIで作った理想の女性のようなもの(笑)。


もちろん出身地のアクセントを感じさせない「ニュートラルな」発音をする人はいます。


しかし、スタンダードなイタリア語を話すためには、特別な学校に通う必要があり、トレーニングを受けた人のみが話せる言語なのです。


そんな人、身近にいますか?あるいは、あなたの先生はそんなトレーニングを受けましたか?


そういえば、日本の共通語(標準語とはいわないそう)は東京地方のアクセントに、「キツめの関東弁」を取り除いた人工的なもの、と言うことですから、そう言う意味では、日本でも完全な共通語を話す人は、厳密にはいないことになります。


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私は、この「みんな発音が違って、それでいい」と理解するのがスタート地点だと思います。

だからと言って、「ローマ字のカタカナ読み」は良くないわけです。


ではでは。

次は、「違ってもよい所、違ったらよくない所」についてお話しします。


ここまでお読みくださりありがとうございました (^_^)

NORIITALIA

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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